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その歯周病、食いしばりが悪化させているのかもしません

2018.09.02

食いしばりや歯ぎしりは歯周病を悪化させる大きな原因


歯周病の恐ろしさは広く認識されるようになってきました(歯周病はサイレントキラーです)。歯周病は日本人が歯を失う最大の原因であるだけでなく、最近では成人病との関係も指摘されています。中でも糖尿病は歯周病の合併症とまで言われています。

歯周病の予防の第一は口腔内ケアであることは言うまでもありません。歯磨き指導を受けて正しい歯磨きを励行する、3カ月に一度歯科医院で歯石を除去する。口腔ケアに心がけることで歯周病のリスクは大幅に減らすことは可能です。

歯周病は虫歯と同様に口腔内の細菌が引き起こす一種の感染症です。細菌の巣となるプラークを除去する、プラークが固まりことでプラークをさらに付きやすくする歯石を定期的に取る、これらは感染症としての歯周病から歯茎を守るために大切です。

定期的な歯石除去は歯周病予防の基本


しかし、歯周病予防に心がけても、歯周病を完全に防ぐのは容易ではありません。歯周病菌はほとんどすべての人が口腔内に持っており、完全に除菌することはできません。そして、歯周病を極端に悪化させる危険があるのが、食いしばりや歯ぎしりです。

一般に咀嚼のために歯と歯を嚙み合わせる時間は一日に20分程度と言われています。これに対し、歯ぎしりは一晩中続くこともあります。食いしばりは長時間しかも強い力で歯と歯を噛むため、歯茎に対する影響は非常に大きいのです。歯周病を罹患している人に食いしばりがあると、歯周病で一番深刻な歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が急速に進みます。このため、歯は土台となる歯槽骨を失うことで動揺し、最後は抜歯にいたる危険が高くなります。

また、就寝中でなく日常的に歯と歯を接触させるTCHと呼ばれる症状を持つ人もいます。TCHがやっかいなのは就寝中ではないため、歯ぎしりや食いしばりの対症療法として有効なナイトガード(マウスピース)を日中装着するのが難しいことがあります。このため有効な対応策がとりにくいのが実情でした。

マウスピースは歯ぎしりの対症療法としては有効だがTCHには効果を上げにくい


マウスピースが有効な場合も、マウスピースは基本的には対症療法です。マウスピースで歯ぎしりや食いしばりの影響を緩和しても、歯をこすり合わせたり、強く噛む症状がなくなるわけではありません。その解決策として登場したのが、ボツリヌス菌製剤です。ボツリヌス菌製剤は歯を強く噛み合わせることそのものを抑制するので、マウスピースがなくても歯茎へのダメージを小さくできます。

ボツリヌストキシン製剤歯皺は不必要な噛み合わせそのものを止めさせる


歯周病の治療は簡単ではありません。日常的そして持続的な口腔ケアが何より大切です。しかし、食いしばりや歯ぎしりが歯周病によって生じる歯槽骨の吸収を高めることを考えると、口腔ケアにとどまらず、食いしばりや歯ぎしりの悪影響をもっと認識する必要があるでしょう。