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セラミックの色々

2018.10.10

セラミックには色々な種類がある


虫歯を治療した後、治療した箇所に詰め物や被せ物をします。被せ物は差し歯、冠あるいはクラウンなどと呼ばれることもありますが、歯を覆う人工物です。詰め物でもそうですが、以前は当たり前だった銀歯や金歯は嫌う人が多くなりました。「白い自然なものを被せたい」という方が多数派になってきたようです。

しかし、白い物と言われても材質は様々です。セラミックはその中で代表的なものですが、セラミックも種類が色々あります。それにセラミックは健康保険では付けられません。本人負担が3割の健康保険と比べそれだけでも高いのに、そもそもの値段も銀歯と比べれば高く、セラミックの被せ物は10万円以上するのが普通です。一方、健康保険でも白い物もあります。セラミックは何がすぐれているのでしょうか、色々あるセラミックの違いはなんなのでしょうか。



健康保険で装着できる白い技工物としてレジンがあります。レジンとはプラスチックの一種ですが、セラミックと比べ、強度も耐久性も劣ります。吸水性があり、年月とともに着色しやすいという欠点もあります。前歯には硬質レジンジャケット冠といって、レジンを金属で補強した技工物もあるのですが、裏側に金属部分が見えることや、レジンの持つ着色性などの弱点は変わりません。


硬質レジンジャケット冠ではハイブリッドレジンという材質が使用されています。ハイブリッドレジンは基本はレジンですがセラミックの粒が混入されていて、強度、耐久性などは普通のレジンより優れています。ハイブリッドレジンは前歯以外は健康保険では使用できなかったのですが、小臼歯と第1大臼歯にもCADCAM冠と呼ばれるコンピューター技術を使用して作成された冠には健康保険が適用されることになりました。

セラミックはレジンと比べ強度はずっと強いのですが、それでも噛み合わせが強く割れる心配がある場合は、セラミックを金属で補強したメタルボンドと呼ばれるセラミック冠を用います。メタルボンドは強度は優れていますが、後ろ側は金属のため最近では次第に使用されることが減ってきました。これはセラミックの強度がそれだけ高くなってきたことが理由です。

CADCAM冠は健康保険で銀歯でない白い冠を作るという意味では優れていますが、強度や耐久性を考えるとセラミックがより良い材質であることは否定できません。また、セラミックとレジンに共通することですが、金属の技工物より歯とのより高い密着性を持っています。

それは金属が言ってみば「嵌め込む」のに対し、セラミックやレジンは科学的な結合状態を歯と作ります。これは接着と呼ばれますが一般の接着ではありません。これに対し化学的な結合がない金属冠は合着とで歯に付けられます。接着と合着の違いは結合の高い接着が二次虫歯のリスクが小さくなることです。

それではセラミックの中の違いはどうでしょうか。セラミックは製品としていくつかの名前はありますが、現在の主流e-max(イーマックス)と呼ばれる物(e-maxは製品名で他メーカーからも同等製品が別の名前で販売されています)です。e-maxはそれまでのセラミック素材と比べ、割れにくく透明性も高い素材です。セラミックと歯科医院で呼ぶのはほとんどe-maxと考えて良いでしょう。

e-max以外のセラミック素材としてジルコニアがあります。ジルコニアは人造ダイヤモンドの素材にもなる、非常に高い強度を持っています。強い噛み合わせを行う奥歯にはジルコニアが適しています。また、ブリッジと呼ばれる欠損しを橋渡しをするように連結した人工歯では強度が重要になるのでe-maxではなくジルコニアが多くなります。

しかし、一部でジルコニアが人造ダイヤモンドの素材となることから高い透明度を持った美しさでももっとも優れているという向きがあるのは間違いです。歯科で使うジルコニアは歯科治療で使用するために加工のしやすくする目的で混合物があり、強度はe-maxあっても美しさという点では一歩譲ります。とは言っても、セラミックは素材科学の進歩で次々に改良されたものが現れます。e-maxやジルコニアの境界線も将来は違ってくるかもしれません。