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顎関節症になったら

2018.03.18

顎関節症は若い女性に多い


顎関節症とは顎に傷みが出たり、顎を動かすと音がなるような疾患です。日本鰐関節学会では顎関節症の疑いがあるかどうかのセルフチェックの方法を示しています。下の5つの質問項目の点数を合計して8.6点以上あれば、顎関節症の疑いがあります。

1:口を大きく開いたとき,人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?
2:(1.すっと入る 2.ほぼ問題ない 3.どちらともいえない 4.やや困難 5.全く入らない)
3: 口を大きく開け閉めした時,あごの痛みがありますか?
(1.全くない 2.たまにある 3.どちらともいえない 4.しばしばある 5.いつもある)
4: 口を大きく開いたとき,まっすぐに開きますか?
(1.いつもまっすぐ 2.たまに曲がる 3.どちらともいえない 4.しばしば曲がる 5.いつも曲がる)
5:干し肉,するめ,タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか?
(1.痛まない 2.たまに痛む 3.どちらともいえない 4.しばしば痛む 5.いつも痛む)

上の質問でもわかるように顎関節症の主な症状は「口が開かない」「顎が痛む」「顎を動かすと音がする」です。この中の一つでも該当する症状があり、他の原因がない時は顎関節症と判断するのが妥当です。

「他の原因がない時」と書きましたが、顎の病気は顎関節症だけではありません。他にも咀嚼筋腱・腱膜過形成症,滑膜性骨・軟骨腫症,口腔癌など様々な疾患があり正確な診断のためにMRI検査が必要なこともあります。

しかし、典型的な顎関節症の症状があり、特に若い女性の場合は顎関節症が最初に疑われます。若い女性が疑われるのは顎関節症が若い女性に多いからです。逆に時間経過で顎関節症がいつの間にか治ってしまうことも珍しくありません。

顎関節症はなぜ起こるのでしょうか。顎関節は頭の骨に下顎の骨が入り込む構造なのですが、二つの骨の間に関節円板という組織がクッションの役割をするように存在します。この関節円板が強い力が加わるなどしてずれを起こすのが顎関節症です。

このようなずれが起きる原因は色々あり、噛み合わせが悪い、歯ぎしりや食いしばりを行っているなどの他、むち打ち症のように外因性のショック、さらにストレスなどの要因が複合的に組み合わさっていると考えられています。

特にストレス性の場合はストレスそのものの原因を取り除くのは簡単ではないことが多いでしょう。噛み合わせも歯を少し削ることで著しく改善する場合もありますが、一般には簡単には治せません。また、歯ぎしりはそれ自身がストレスが原因になっていることが多く、これも簡単には治すことはできません。

顎関節症はマウスピースが対症療法として有効


結局、顎関節症はマウスピース(ナイトガード)をして就寝するという対症療法が一般的です。対症療法ですから根本的な解決ではありませんし、必ずしも効果的とは限りません。

そこで最近注目されてきたのはボツリヌス製剤を注射する方法です。これは歯ぎしりの治療でも有効ですが、筋肉を弛緩させることで、過度の力が関節円板にかかるのを防ぐ方法です。この治療法は効果が出ることが多いのですが、一回で完治するのは難しく定期的に繰り返し注射を行う必要があります。

しかし、ボツリヌス製剤の注射という治療法は顎関節症で悩んでいる人にとっては朗報と言えるでしょう。特にストレスで一過性の顎関節症に悩む若い女性などは、少なくとも一時的に「治る」という状態になることは意味があることと思われます。