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平均顔の話

2015年2月20日

平均顔という言葉をご存知でしょうか。沢山の人の顔を集め、コンピュータで合成してできた顔のことです。東大の原島教授は長年、日本人の平均顔を研究をされていますが、先生の研究によると日本人の平均の顔は時代を追うごとに顎が小さく全体として細面になってきているそうです。

原島先生は日本人の過去の顔の変遷だけでなく、今までの変化が続いた時、日本人の顔がどう変化するかも予測しています。下図に100年後の日本人の顔が出ていますが、ずいぶんと細長くなっていますね。100年後でも歯の数が28で変わらなければ、歯列不良になる人が多くなってしまいそうです。

日本人に限らず人間の顔は次第に細長くなってきたのですが、それは食物が柔らかく噛みごたえないものになってきたからです。歯の数を28本と言いましたが、この数には親知らずは入っていません。親知らずを入れれば人の歯の数は32本で、これはチンパンジーやゴリラと同じです。火を使うことを覚えた人間の食べるものはどんどん柔らかくなり、その結果親知らずが生えるスペースがなくなってしまったのです。

生えるスペースのない親知らずは横向きに歯茎の中に埋没していたり、生えて来ても弱く虫歯になりやすく、咀嚼上の機能も小さいので抜歯することが普通です。ただ、親知らずの抜歯は普通の歯と比べると大がかりになりがちです。埋伏歯といって、横向きに歯茎の中に埋もれた状態の場合は、小規模な手術ほどの作業になります。

マナミ歯科クリニックで親知らず抜歯を担当するのは主に口腔外科を専門にするドクターです。口腔外科のドクターは席は大学や病院にある場合が多く、そこでは癌手術や交通事故で口腔内に大きな損傷を受けたケースの治療に当たります。口腔外科を専門にするドクターはマナミ歯科クリニックでは水谷先生、池畑先生、金丸先生です在籍しています。そのため、大学病院にご紹介が必要な抜歯のかなりを当院内で行うことができます。

話が少しずれてしまいましたが、平均顔は、美醜と言う点では平均よりだいぶ美男美女に見えます。これは平均の顔は左右の対称性が非常に高くなるからです。人間はどういうわけか左右の対称な顔を美しいと感じるのです。恐らく、左右の対称性が高い顔を持っているのは対称性を崩す原因になりやすい様々な疾病がないと判断するからではないかと思われます。

左右の対称性が高くても顎の小さな細面の顔は咀嚼力や歯並びから考えて好ましい変化とは思えません。しかし、わずか100年とか200年といった人類の進化から見ると非常に短い間に驚くほど日本人の顔は小さな顎を持つように変化してきました。将来の日本人も歯には苦労するのかもしれません。

日本人の平均顔の変遷 (原島教授作成)
日本人の平均顔の変遷
(原島教授作成)

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