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4年目を迎えて

2015年3月11日

3月11日は言うまでもなく東日本大震災が起きた日です。マグニチュード9.0という超巨大地震は東北地方の太平洋側を襲い、津波は2万人近い人々を飲みこみました。人は何年も前のある日の出来事など普通は覚えていませんが、特別な出来事が起きた時は別です。地震の起きた時、自分は何をしているかはっきり覚えている人は多いでしょう。

地震は3時少し前に起きました。東京も震度5を超える激しい揺れがあり、患者様、ドクター、スタッフも皆、外に飛び出しました。今考えると、激しい揺れで窓ガラスが割れて降ってくるくる危険があるので、外に出るより机のようなものの下に入った方が安全だったと思います。幸い、マナミ歯科クリニックのあるマンションはガラスが割れることもなく、診療所のキャビネからも物が飛び出すようなことはありませんでした。

地震の後、患者様は予約をキャンセルされた方が多かったのですが、いらした患者様は「開いていたのですね」と驚かれる始末です。そのうち診療所の前の大久保通りは徒歩で帰宅する人たちが途切れることなく通り過ぎて行くようになりました。診療所も歩いて帰宅できるスタッフは歩いて帰ってもらい、住まいがやや遠いスタッフは診療所に残ることになりました。

しかし、被害の本当の深刻さが判ってきたのはそれからです。テレビには津波が車を次々に飲みこんでいく様子が映され、ただ茫然と観ているしかありません。仙台に育休で出産に帰っていたスタッフの無事だという知らせが来たのは、地震から2週間も後のことでした。地震のあった年の10月にマナミ歯科クリニックで勤務を始めたH先生は、地震の時、日立市の診療所にアルバイトで行っており、3日間帰宅ができなかったそうです。

東京にいた私たちにとっては、大震災のことは鮮明な記憶は残っていても、次第に過去のことになってきています。しかし、ご家族や愛する人を失った方、まだ仮設住宅に住んでいる方、あるいは生活の基盤をまったく破壊されてしまった方たちには、大震災は記憶ではなく日々生きる中で深い爪痕を残したままになっているでしょう。幸いにして、そのような被害に会っていない方々も今日は「あの時」をもう一度思い出すのは決して無駄ではないでしょう。

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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