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口腔が不潔になると誘発される病気

2022年7月30日


 
口腔は消化管の入り口であり、口にしたものがすべて経由する場所でもあります。大気中に含まれる細菌やウイルスも口腔を通過することから、ある意味でどの器官よりも不潔になりやすいと言っても過言ではありません。
 
そんな口腔の衛生状態が悪くなると、歯垢や歯石、舌苔(ぜったい)などが形成されます。これらはすべて細菌の温床となる汚れであり、虫歯や歯周病、口内炎などの発症リスクを高めます。入れ歯のような大型の装置を入れている場合は、カビである真菌が繁殖しやすくなり、口腔カンジダ症を発症することもあります。
 

 
次に、口腔の奥にある咽頭で細菌・ウイルスが繁殖して、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などのリスクが上昇します。ご高齢の方は口腔で繁殖した歯周病菌などを唾液と一緒に誤って気管へと飲み込むことで、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にかかるおそれがあります。
 
そして歯周病菌が歯肉の血管に侵入して全身を巡るようになると、血管壁が硬くなる動脈硬化や血の塊が詰まる心筋梗塞・脳梗塞、食後の血糖値が下がりにくくなる糖尿病などの全身疾患を誘発するようになります。さらには、歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβの数を増やすことも分かってきました。
 
口腔の不衛生というのは驚くほど多くの深刻な病気を誘発することがあります。それだけに口腔を清潔に保つことは極めて重要であり、全身の健康維持・増進のためにも口腔ケアの徹底に努めるようにしましょう。適切なセルフケア・プロケアを両立させることで、深刻な全身疾患の予防にもつながり、健康寿命の延伸にも寄与することでしょう。

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