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歯も再生することがある

2020.03.16

歯も再生する?


咀嚼を行う歯は、その目的のために人体で最も硬い組織で丈夫に作られています。特に、歯の表面を覆っているエナメル質は非常に硬く作られています。ただ、エナメル質は主成分は酸性の物質には弱く容易に溶けるため、虫歯の原因にもなります。

そして、歯は「再生しない組織」と一般には思われています。確かに、骨折は治りますが、欠けた歯は元には戻りません。しかし、永久歯が生え揃った後、まったく歯質が新しく造られないかというとそうではありません。



歯は一番外側にエナメル質」が、その内側に象牙質があります。エナメル質は97%が前述の石灰質の一種で無機質であるハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)からなり、ダイヤモンドでなければ効率よく削ることができないほど硬く造られています。無機質の密度が高いため、細胞分裂で再生するようなことはありません。

一方、象牙質は70%がハイドロキシアパタイトからなり、残りはコラーゲンなどの有機質で構成されています。コラーゲンは、皮膚をはじめとした全身の組織にも分布している軟らかい物質です。それだけに、象牙質はエナメル質よりも弱く、軟らかく、ダメージを受けやすいのですが、その一方で、新たに造られることがあります。

歯が完成した時点で存在している象牙質は、一生涯、再生することはなく、第一象牙質と呼ばれます。しかし、象牙質にはこの他に第二象牙質と第三象牙質と呼ばれるものがあります。

第二象牙質は生理的な象牙質とも言われ、加齢により次第に増えていきます。第三象牙質は修復象牙質とも言われ、虫歯で象牙質が失われる刺激が加わることで添加されていきます。これは歯質を厚くして、神経や血管の入った象牙質に覆われた歯髄を守るためです。



象牙質は、加齢や病的刺激で再生されます。知覚過敏は象牙質の中にある象牙細管という細い管を通じて、外部の刺激が歯髄に伝わることで起きる痛みですが、加齢ととも知覚過敏は起きにくくなります。

ただ、象牙質が再生されるとは言っても、虫歯で歯質の多くが失われた場合、それを修復することはできません。大きく歯質を喪失した場合は、歯科材料で補う必要があります。ただ、一定の範囲内であれば、象牙質を添加して、自らを守る力があるのです。

また、新たに再生されることがないと言ってもエナメル質も虫歯菌の作り出す酸性の物質で失われた石灰分を唾液中の石灰分で再石灰化することが、初期の虫歯では可能です。硬く無機質分が主成分の歯もある程度の回復、修復は可能な場合があるのです。