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歯を磨いて血が出るのは歯周病のサイン

2019年8月30日

歯周病は気が付かないうちに進行する



歯周病は口の中の細菌によって起きる炎症性疾患です。口の中には沢山の細菌がいますが、食べ物の残りかすは細菌によってプラークあるいは歯垢と呼ばれる粘々した物質に変わります。プラークで繁殖した細菌は歯肉(歯茎)に炎症を引き起こし、歯肉は腫れて赤くなります。これは歯周病の初期段階の歯肉炎です。

歯肉炎が進行すると歯肉が侵されて歯と歯肉の間のポケットと呼ばれる溝が深くなってきます。この段階の歯周病は歯肉炎ではなく、歯周炎と呼ばれます。

さらに歯周病が進行すると歯を支える土台の骨(歯槽骨)が溶けて歯が動揺を始めます。歯槽骨が失われると動揺が強くなり、ついには歯を支えられなくなります。日本人が歯を無くす原因として歯周病は虫歯を上回って最大の割合を占めています。

歯周病はプラークで増殖した細菌によって引き起こされる



歯周病が進行して歯肉、歯槽骨が失わ始めると、治療で取り戻すのは簡単ではありません。歯周病の治療は安定化が基本です。そして、歯周病の初期段階は痛みもありません。元々歯周病はサイレントディシーズと言われる世に痛みもなく静かに進行する疾患です。

その中で、歯を磨いたときの出血はわかりやすい歯周病の症状です。歯周病が初期段階の歯肉炎に止まっていても、炎症のある歯茎は歯磨きで簡単に出血します。歯茎からの出血は、まれに腫瘍や血液の病気などによる場合もありますが、歯茎からの出血は大部分が歯周病によるものです。

歯周病の診察は、まずポケットの深さを測ります。このポケット検査は歯周病に罹患していると歯磨きと違って、ちくちく痛みます。そのためにポケット検査そのものが嫌いな方は多いのですが、痛みは歯周病が安定化すると少なくなります。

歯周病の程度はポケット(歯と歯の間の溝)の深さの測定で調べる



歯周病は初期の段階なら、歯石を取ることと、歯磨き指導を受けて正しく歯磨きを行うことで回復します。歯石を取る時、歯周病があると出血だけでなく痛みも伴います。痛みがあるので歯石取りは避けたがる方もいますが、歯石除去は歯周病の予防と治療の基本です。痛みは歯周病の安定化で小さくなりますし、痛みが強い時は施術時に麻酔を使用もできます。

歯磨き時の出血は早期に歯周病を発見する手がかりです。出血があっても痛みがないからと放置せず歯科医院で受診するべきです。また、出血が少ないと自分では気づかず、検査で判定できるレベルの出血もあります。出血のサインを見逃さないでください。

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