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クラウン、インレー、アンレー

2017年12月3日



虫歯を治療した後、虫歯で空いた部分は人工的な技工物で修復する必要があります。せっかく、虫歯を治療しても虫歯でできた穴をそのままにしておくと、そこに食物が詰まって虫歯になりやすいからです。

虫歯できた穴が小さいと詰め物を入れることで、修復できます。この歯に詰める詰め物をインレーと呼びます。インレーには様々な素材が使われますが、金属としては、銀歯(パラジウム合金)、金歯などでがあります。昔はアマルガムという水銀を含む合金が多く使われていましたが、現在はほとんど使われていません。

金属製のインレーは歯に入れると目立つため、最近は「白い物」を望まれる患者様が多くなりました。白いインレーの材料はレジンとセラミックそれにレジンにセラミックを混ぜたハイブリッドセラミックがあります。



インレーの中で歯に詰めるだけでなく、歯の上部を覆うような形になっているものをアンレーと呼びます。アンレーはインレーの一種と言えるので、患者様にはインレーとして説明される場合もあります。ただし、アンレーは一般のインレーよりも強度が要求されます。

インレーは詰め物ですが、歯全体を覆う技工物を冠つまりクラウンつ呼びます。歯科関係者はクラウンと言うことが多いのですが、一般には被せ物あるいは差し歯と呼ばれることが多いようです。もちろん呼び名が変わっても同じものです。

クラウンもインレー同様、金属製のものとセラミックのように白い物に分かれます。しかし、レジンでクラウンを作ることは強度の問題で困難です。クラウンで色が白いものになると、金属と組み合わせた、硬質レジンジャケット冠やメタルボンドといったものになります。



インレー(アンレーを含めて)とクラウンを比べると、歯を守る点ではクラウンが有利です。特に神経を取った失活歯と呼ばれる歯は神経がなくなったことで強く噛みすぎたり、虫歯になっても痛みに気づかなくなるといったことがあるので、クラウンを装着することが勧められます。ただ、クラウンはインレーに比べ削る歯の量は多くなります。

金属製とセラミック、レジンのような白い物では、審美的な違いと同時に接着と合着違いがあります(「意外と知らない金属とセラミックの違い-合着と接着」参照)。セラミックやレジンは接着と言って、分子レベルで緊密に歯に付けられているので隙間から虫歯になるリスクが小さいという利点があります。

白いもの同士を比較すると、セラミックがレジンに強度で優っています。レジンは時間ともに変色しやすく、セラミックほど強くありません。しかし、レジンはセラミックより可塑性が高いので、まだ虫歯があまり進行していなければ、最小限の削減量で詰め物をつくることができます(「MI」参照)

クラウン、インレー、アンレーでどのような素材を使うかは強度、審美性、虫歯の大きさなど様々な要素で決まります。わかりにくいことがあれば、歯医者と十分に相談して、納得してから決めるのが正しい選択方法だと思います。

説明に納得してから決めましょう


 

マナミ歯科クリニックの審美歯科

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