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スリープスプリントの種類と特徴

2021年9月12日


 
スリープスプリントは睡眠時無呼吸症候群の治療で使用するマウスピースです。睡眠時に使用するマウスピースは歯ぎしりを避けるために装着することが多いのですが、スリープスプリトの役割はの舌沈下を防止することで無呼吸症候群を起こさないことです。
 
このスリープスプリントは上下一体型と上下分離型の2種類に大きく分けることができます。日本で最も一般的なスリープスプリントは、上下一体型です。このタイプが広く普及している理由としては、保険が適用されるからです。3割負担なら1万円程度で作れるため、気軽に選択できます。ただ、下顎の位置の微調整が難しい、装置による不快症状が現れやすい、装着時しゃべることができない・嚥下や咳がしにくい、といったデメリットを伴います。
 

 
一方、自由診療で製作する上下分離型のスリープスプリントは、その名の通り上下のマウスピースが離れているので、一体型のデメリットの多くを解消することができます。つまり、下顎の位置の微調整が行え、不快症状も改善しやすいため、長期使用にも適しています。顎関節への負担も軽減されることでしょう。デメリットとしては、費用が高い、下顎のヒンジ(突起部)の異物感が大きい、装置全体が一体型よりも大きくなりやすい、などが挙げられます。
 
睡眠時無呼吸症候群でスリープスプリントが用いられるのは、軽度から中等度の症例で、重症度が高くなるとCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)が行われます。いわゆる“シーパップ(持続陽圧呼吸療法)”は、鼻に装着したマスクから気道へと空気を送り込む治療法で、呼吸器内科や循環器内科の診療対象となります。シーパップは非常に大きな装置であり、持ち運びが困難なので、携帯用にスリープスプリントを併用するケースも珍しくありません。

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