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レントゲンからわかること

2019年8月25日

レントゲン写真は診断の大きな助け(写真はパノラマ画像)



レントゲン装置は発明者のヴィルヘルム・レントゲンの名にちなんだもので、X線撮影装置ともよばれます。X線は波長の短い光です。普通の光は物に当たると反射しますが、波長の短いX線は物を透過します。X線よりは波長が長い紫外線は、皮膚の表面を通って日焼けを作りますが、X線は表面近くではとどまらずに、透過してしまいます。

X線もあらゆるものを透過できるわけではありません。体の中では骨や歯のような硬い組織は透過しにくく、筋肉や血管のようなより柔らかい組織は貫通しやすい性質があります。この性質を利用して体を通過したX線をフィルムに焼き付けるとメスを使わずに体の内部の状況を知ることができます。

デンタルレントゲンの画像 パノラマ画像より範囲は狭いがより細かい診断ができる



フィルムをX線で焼き付けると、Xが透過した所は黒く、透過しなかった所は白く映ります。口の中では歯と歯の土台になる骨の部分は白く、歯茎や歯髄(歯の中で神経や血管を収めた部分)は黒く映ります。最近のレントゲンはデジタルレントゲンと呼ばれるように、フィルムではなくIP(イメイジング・プレイト)という電子部品にX線画像を作りますが、黒・白の関係は同じです。

虫歯になると脱灰といって歯から石灰分が失われ、本来は白く映る歯がその部分は黒く映るようになります。ただ、初期の虫歯はレントゲンではわかりにくいですし、被せ物をした歯の内部が再虫歯を起こしたような場合もわかりません。レントゲンに映る虫歯は、被せ物や詰め物をしておらず、ある程度進んだ虫歯になります。

歯周病は歯周病菌が歯肉(歯茎)と歯の土台となる歯槽骨と呼ばれる骨を溶かす疾患です。レントゲンで見ると歯周病に侵されて歯槽骨が失われた状況がわかります。また、歯周病を起こす原因となる歯石も白く映し出されます。

歯科用のレントゲンは口全体を映し出すパノラマレントゲンと部分的に映し出しデンタルレントゲンの2種類があります。パノラマレントゲンは初診時に全体の状況を素早く把握するのに便利ですし、デンタルレントゲンは根管治療のように治療個所を拡大して見るために使われます。

レントゲンは一方向からX線を放射して画像を映し出すので、方向により見え方が違ってくるため、場合により何枚か同じ個所を角度を変えて撮影することがあります。この原理を応用して、沢山の画像をコンピューターで合成して3次元的に映像を作り出すのがCTです。

CT画像は3次元で治療個所を見ることができる



CTは骨や歯といった硬組織と、軟組織という区別だけでなく、血管や神経がどのように取っているかを知ることができます。CTで動脈や神経の位置を予め知ることで、親知らずの抜歯のような施術のリスクを大幅に小さくできるようになりました。インプラント施術はCT撮影を事前に行うことはほとんど必須とされています。

レントゲンで気になることの一つに放射線被曝があります。X線は放射線の一種で歯科医院の中でも鉛で周囲を囲んだレントゲン室に設置されることが義務付けられています。ただ、歯科用レントゲンは胃や肺を撮影する医科用のレントゲンと比べ被爆量ははるかに小さくなっています。

パノラマレントゲンの一回の被爆量は0.03ミリシーベルト(シーベルトは被爆量の単位)、デンタルレントゲンで0.01ミリシーベルト程度ですが、これは1年間に日本で自然な環境で受ける被爆量の2.4ミリシーベルトと比べるとずっと小さな値です。歯科用CTの被爆量はレントゲンより大きいですが、は0.1ミリシーベルトでやはり自然被爆量と比べればわずかです。

ちなみに高度1万メートル以上を飛行するジェット機では宇宙線による被曝を地上より多く受けます。東京とニューヨークを往復ジェット機で移動した時に受ける被爆量は0.2ミリシーベルトですから歯科用CTの2倍、パノラマレントゲン、デンタルレントゲンの6倍、20倍に相当します。

事実上の放射線被ばくのリスクは非常に小さい歯科用のレントゲンですが、妊婦や小児ではむやみにレントゲンを撮ることを避けることは必要です。これは麻酔注射、痛み止めなどでも同様ですが、どんな治療もリスクと効果のバランスで考えなくてはいけません。

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