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乳歯の虫歯放置は危険!

2019年12月20日

乳歯の虫歯の進行は速い



乳歯は歯質を構成する「粒子が小さい」「有機質が多い」「エナメル質・象牙質が半分の厚みしかない」などの理由から、虫歯になりやすく、その進行も極めて速くなっています。それだけに「気付いたら歯の表面に大きな穴があいていた」ということも珍しくありません。そんな時「乳歯はいずれ永久歯に生えかわるから」と放置すると、口の中にさまざまな悪影響が生じます。

最も危惧すべきなのは、次に生えてくる永久歯への影響です。最初に生えてくる永久歯は「第一大臼歯」で、一般的には6歳ごろが目安となっています。その後、前歯や小臼歯、犬歯なども順を追って生えてくるのですが、随分と前の時期から顎の骨の中で待機している点に注意しなければなりません。

例えば、5歳ごろに乳歯が虫歯になったとしたら、もうすでにそのすぐ下には永久歯が控えているのです。しかも、歯冠や歯根が形成途中であるなど、周囲からの刺激によっては発育にも異常が現れることがあります。代表的なものとしては「ターナー歯」が挙げられます。

ターナー歯は、永久歯のエナメル質形成不全で、乳歯の「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」が原因で発症します。つまり、乳歯の虫歯を放置することで重症化し、歯の根っこの先から病変が漏れ出て、すぐ下に控えている永久歯を侵してしまうのです。その結果、エナメル質が正常に形成されず、歯冠がボロボロの状態で生えてくることとなります。



また、乳歯の虫歯を放置すると、すぐ下に控えている永久歯に対して「まだ生えてきてはいけない」という信号を発するようになります。すると、永久歯がなかなか生えてこない「萌出遅延(ほうしゅつちえん)」が起こったり、虫歯の乳歯を避ける「歯胚の回避現象」が生じたりするのです。そうして起こる二次的なトラブルが「歯列不正」や「不正咬合」です。

このように、乳歯の虫歯を放置すると、次に生えてくる永久歯の発育異常を引き起こし、さらには歯並びの異常まで招いてしまうことがあります。そのため、乳歯の虫歯こそ深刻なものと考え、できるだけ早期に治療を受けるようにしましょう。

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