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歯周組織再生療法

2020年6月10日

歯周病の予防は歯石除去からだが



歯周病が進行すると、歯肉だけではなく、歯の土台となる歯槽骨まで破壊が進みます。そのようなケースでは、基本的な歯周病治療を実施しても、失われた骨が元の状態に戻ることはありません。骨が局所的に欠損した状態で、治癒が進むこととなります。そこで有用なのが「歯周組織再生療法」です。

その中で広く用いられているのは、エムドゲイン法と呼ばれるものです。エムドゲインとは、エナメルマトリックスという豚の歯杯組織から抽出したタンパク質です。これを歯周病治療に応用し、歯が発生する時と同じ環境を作り出し、歯周組織を再生できる薬剤です。歯槽骨が吸収された部位にエムドゲインゲルを塗布することで、失われた歯槽骨を再生することが可能な治療法です。

このエムドゲイン加え、最近は「リグロス」と呼ばれ薬剤も使用可能になりました。リグロスは、bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)と呼ばれる成分からなり、エムドゲインと同様、失われた骨組織を再生する作用が期待できます。

「bFGF」というのは、もともと骨や筋肉などの細胞を増殖、分化させる因子であり、血管を新たに作り出す作用が大きな特徴といえます。破壊された歯周組織に血流を戻し、歯根膜や歯槽骨の再生をはかるのです。

ただし、リグロスよりエムドゲインが有効なことがありますし、骨移植術やGTR法が優先されることもあります。リグロスもエムドゲインも手術法はほぼ同じと考えていただいて問題ありません。歯肉を切開して、汚染された組織を取り除き、薬剤を投与します。なお、リグロスは、治療後に稀に歯肉が赤く腫れたり痛みが生じることも報告されています。どのような治療を選択するかは精密な診断を受ける必要があります。

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