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歯根嚢胞って何?治療方法は?

2022年2月23日


 
 
虫歯が進行し受賞化すると、「歯根嚢胞(しこんのうほう)」という診断を受けることがあります。虫歯で診察を受けたのに、歯の根の先に「嚢胞」があるから手術をしなければならない、と説明されたら戸惑ってしまうことでしょう。
 
嚢胞とは、身体の中に生じる病的な袋状の構造物で、その中には液体が充満しています。口腔領域では、歯の根の先だけでなく、舌や口唇、歯肉などに生じることもあります。歯根嚢胞は、顎の骨に生じる嚢胞です。
 
歯根嚢胞は、重症化した虫歯で生じやすく、歯の神経は死んでいます。X線撮影を行うと、根尖部に円形の透過像が認められ、その大きさはケースによって大きく異なります。極端な症例では、鶏卵大まで大きくなることもあるくらいです。
 
歯根嚢胞は、根管治療をしっかり行うことで治癒させることが可能です。根管内が無菌化されれば、水道の蛇口が閉まるように、汚染物質が根尖外へと垂れ流されることがなくなるからです。ただ、根管治療が奏功しないケースも珍しくなく、歯そのものを抜き取らなければ完治が難しいこともあります。その場合は、抜歯と同時に嚢胞も摘出します。
 

 
できれば歯を抜きたくない、歯を保存する道を模索したい、という方には「外科的歯内療法」も選択肢として用意されています。歯根嚢胞を摘出してから、汚染物質を垂れ流している根尖部を外科的に切除する方法です。専門的には「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」と呼ばれるもので、高度な技術を要することから、どの歯科医院でも行えるものではありませんが、成功すれば歯を保存することが可能となります。
 
歯根嚢胞は歯の根の先にできる袋状の炎症性病変であり、自覚症状に乏しい傾向にあるため、発見が遅れやすいです。とはいえ、その前段階として進行した虫歯が存在しています。虫歯を神経が失活するほど放置すると、歯根嚢胞のような厄介な病態にまで発展しかねないため十分に注意しましょう。
 

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