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気になる子どもの「すきっ歯」は正常?

2020年2月21日

子供はすきっ歯は心配?


子どもの口の中は日々急速に変化します。生後8か月ごろから乳歯が生え始め、3歳にもなると乳歯列が完成します。その後は、永久歯との生え変わりが起こる「混合歯列医(こんごうしれつき)」へと入るのですが、その間、歯列の中にすき間が生じることがあります。

この「空隙歯列(くうげきしれつ)」あるいは「すきっ歯」と呼ばれる歯並びは、永久歯の場合は矯正治療によって改善すべきものです。けれども、乳歯列や混合歯列における歯列のすき間は、必ずしも異常なものではありません。



乳歯が全部で20本、永久歯が親知らずも含めれば32本生えてきます。乳歯列期ですき間のない状態だと、将来スペース不足を引き起こしてしまうことがあるからです。これを「閉鎖型歯列弓(へいさがたしれつきゅう)」といいます。つまり、乳歯列においては、むしろ、すき間なくきれいに並んでいる方が不安要素も高まるといえます。

例えば、7歳くらいになると生えてくる上の前歯は、すきっ歯となるケースがほとんどです。そのすき間は、側切歯や犬歯が生えてくることで、自然に埋まっていきます。この時期を英語では ugly duckling stage(みにくいあひるの子の時代」)と呼んでいます。一時的なすきっ歯に悩まされることはあっても、それが一生続くわけではありません。

その他、乳歯列には「霊長空隙(れいちょうくうげき)」や「発育空隙(はついくくうげき)」といったさまざまなすき間が存在していますが、いずれも永久歯がきれいに並ぶためのスペースなのです。

ただし、ケースによっては必要以上のスペースが存在していたり、そもそも歯の数が少なくて、異常なスペースが生じていたりすることもあります。しかし、小児の場合は、すきっ歯より、顎が小さ過ぎて将来永久歯がきれいに生え揃わないことを考えて、小児矯正を行うことを考えた方が良いでしょう。

子供の時に顎を広げる矯正治療を受けると永久歯が正しく生えやすくなる



小児矯正は乳歯と永久歯が混在する6、7歳の頃から開始すると永久歯の矯正の多くで必要となるスペース確保のための抜歯(便宜抜歯)少なくて済んだり、場合によては矯正治療そのものをしなくてもよいこともあります。気になるすきっ歯ですが、ほとんどが自然のもので心配することはありません。

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