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矯正で行われる「ディスキング」とは?

2021年11月20日


 
マウスピース型矯正(インビザライン)でも矯正で歯を並べ直すためのスペースを作る抜歯(便宜抜歯)を行うことがあります。しかし、それほど大きな移動が必要なければ、便宜抜歯の代わりにスペースを作る方法あります。
 
それは「ディスキング」という処置です。歯の隣接面を薄く削り、歯間部の空隙を確保する方法で、ストリッピングやIPR(Inter Proximal Reduction)と呼ばれることもあります。
 

 
ディスキングは原則として、左右同じ量だけ削ります。切削量はごくわずかであり、歯の寿命を縮めるようなことはありません。ちなみにこのディスキングは、不足したスペースの確保だけでなく、「トゥースサイズレイシオ」という上下の歯列の幅を適正なバランスに整える際にも行われます。
 
とりわけ上下6前歯の「アンテリアレイシオ」は、審美性を大きく左右するものなので、ディスキングによってバランスを整える意義は大きいと言え余ます。その他、ディスキングにはコンタクトポイントや歯間乳頭の位置を修正する際にも役立ちます。以前にブログで解説したブラックトライアングルの改善にも寄与するのです。
 
ただし、象牙質知覚過敏症の症状が現れやすい方や唾液の分泌量が少ない方には場合によりおすすめできません。少量とはいえども歯を削ることによって知覚過敏の症状が強くなったり、カリエスリスクが高くなったりするからです。
 
ディスキングには、スペースの確保や歯列幅の改善、ブラックトライアングルの解消などが期待できます。健康な歯質を削るという点に抵抗を感じるかもしれませんが、歯に対して深刻なダメージが加わるような処置ではありませんのでご安心ください。歯列矯正の計画にディスキングが盛り込まれる場合も、必ずメリットの方が上回っています。
 

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