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私の口臭気になります?

2018年5月16日

口臭があるのに気づかない、ないのに気になる、どちらも問題



口臭を気にする方は沢山います。逆に周りから「口が臭い」と思われているのに、本人はほとんど自覚がない場合があります。口臭についてはブログ記事「お口の臭いが気になりますか?」に主として口腔内に起因する口臭の対処法を書きましたし、マナミ歯科リニックでは、口臭専門外来歯科ドックといった口臭に悩む方への治療を提供しています。

その記事で述べたように口臭の原因は大部分は口腔内にあり、それも舌苔、歯周病、虫歯が大半を占めます。つまり、口腔ケアに気をつけることで大部分の口臭は解消できます。今回は少し範囲を広げて口腔内だけでない口臭の原因に目を向けてみましょう。

口臭の原因は大きく分けて、病的口臭つまり、何らかの疾患がある場合と生理的口臭、病気はなくても食事が口臭の原因になったり、ストレス、起床時、加齢など口の中の状態が変化することによるものの二つに分けられます。

病的口臭の原因の大部分は口腔内にあるのですが、副鼻腔炎のような耳鼻科にかかわるもの、さらに糖尿病、感疾患などの内臓疾患に関係するものがあります。ガン患者には卵の腐ったような臭いやきつい花の臭いのような独特な臭いがあることがあり、ガンの発見に犬を使う研究があるほどです。

生理的口臭にストレスによる口臭があります。「恐怖で口がからからになる」といった言い方をしますが、ストレスで唾液の分泌が阻害されると口臭の原因となる嫌気性の細菌を唾液が洗い流せなくなり、口臭が強くなることが原因です。

唾液の分泌の減少は生理的口臭の原因の主因とも呼べるものです。唾液分泌の減少はストレスだけでなく月経や妊娠あるいは思春期のホルモンバランスの急激な変化や加齢(特に更年期)でも起きますし、起床時に口が渇いて口臭がするのもその一種と言えます。ただ唾液分泌の減少による口臭は、単純に水分を取る、あるいは歯磨きをするといったことで大半が解決します。食事を摂ると口臭がなくなるなら、唾液の分泌減少が口臭の原因と考えて良いでしょう。

食事や歯磨きで口臭が消えるなら唾液分泌が口臭の原因の可能性が高い



しかし何の原因もないのに口臭を感じる、そもそも口臭そのものがなくても口臭があるように感じる自臭症あるいは自己臭恐怖症と呼ばれる症状があります。これは対人恐怖症の一種で重症の場合は強迫神経症やうつ病にいたることもあります。

口臭がないのに口臭を感じるのは知人恐怖症の一種かもしれない



そこまで、ひどくなくても「自分に口臭があるのでは」と思って人と接したり、ためらったりする人は少なくなく、特に女性には多いと言われています。けれども、ただ自分に口臭があるのではと悩んで社会的な接触を避けるようになるのは良いことではありません。悩む前に口臭専門外来で一度検査するのは無駄ではないでしょう。

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