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萌出性歯肉炎について

2021年8月4日


 
子どもの歯が生えたり、大人の歯へと生え変わったりする際には、痛みや疼き、違和感などが生じることがあります。小さな子供にはそれが何の痛みなのかわからず、ただただ不安になってしまうこともあります。あるいは、虫歯になって痛みや疼きが生じていると勘違いする場合もあります。
 
そのような歯が生える時の痛みや疼きは、萌出性歯肉炎(ほうしゅつせいしにくえん)の可能性が考えられます。萌出性歯肉炎とは、歯が生える過程で生じる歯周疾患で、歯茎の腫れや痛みをもたらします。いわゆる歯周病の一種ではありますが、歯の萌出時のみに現れる特殊な疾患です。
 
歯は時間をかけてゆっくりと生えてきます。その間、清掃性の悪い状態が続き、プラークなどの汚れがたまるため、歯肉炎が誘発されます。その後、歯が正常な位置まで萌出すると、歯磨きしやすい環境が整い、歯肉炎の症状も改善していきます。ですから、萌出性歯肉炎の場合は、積極的な治療を施さずに経過を見ることも一般的です。ただし、腫れの症状が強かったり、歯茎が歯を覆って萌出の邪魔をしていたりするようなケースでは、具体的な治療を施すこともあります。
 
萌出性歯肉炎は、乳歯が生えてくる3歳までの時期と、第一大臼歯が生えてくる6歳前後、第二大臼歯が生えてくる12歳前後に好発します。それを意識して予防処置などを実施することが大切です。
 

 
歯茎の痛みや腫れの原因というのは、歯科医師でなければ正確に診断できませんので、該当する症状が現れた場合は、まず一度小児歯科医の診察を受けることが進められます。

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