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インプラント治療の心配ごとにお答えします(1) そのインプラント治療は本当に必要?

2015年6月21日

インプラント治療は失った歯の部分にチタンのネジを埋め込み、そのチタンネジを土台にしてそこに人口歯を取り付ける治療法です。インプラントは自然歯の咀嚼力の90%以上を回復させると言われており、装着した違和感もほとんどありません。インプラント治療が行われるようになって50年以上が経過しましたが、インプラントが広く普及する理由は自然歯にもっとも近い治療法だからです。

インプラントを選択しない場合、失った歯の機能を回復する手段はブリッジ、義歯の二通りのがあります。

ブリッジは失った歯の両側にある歯と歯の間に人口歯を文字通り橋(ブリッジ)のように取りつける方法です。治療法としては比較的簡便ですし、咀嚼機能もかなり維持できます。装着感はありますが、自然歯やインプラントよりは劣るもののそれほど気になるレベルではありません。健康保険が適用されますし、自費治療でもインプラントと比べれば大分安くできるので広く利用されています。ブリッジの欠点はブリッジを渡す両側で支える歯をブリッジ装着のために削らなければいけないこと、両側の歯に通常より大きな力がかかるので健康な歯であってもダメージを長期的に受け続けるということがあります。このため、ブリッジの平均耐用年数は8年くらいとも言われています。

ブリッジの適用範囲は欠損歯が1~2本の範囲までで、それ以上はブリッジを支えることは難しくなります。その場合の次の選択肢は義歯(入れ歯)になります。咀嚼感は自然歯に比べれば大きく劣りますし、装着感も避けられません。部分入れ歯を支える歯がダメージを受けたり、虫歯になりやすいという問題もあります。できれば義歯は避けたいと思う方は多いでしょう。
しかし、ブリッジ、義歯あるいはインプラントの前に、今ある歯を残すという方法があり得ます。歯を失う原因は主として歯周病と虫歯ですが、虫歯の場合は治療を繰り返し、神経を抜き、抜いた神経の跡の根管の先の炎症の治療、根管治療が成功しない場合に抜歯が必要となります。この根管治療については、前のブログ「精密歯内療法による根管治療」でもご紹介した最新レベルの根管治療で大幅に歯を残す確率を高めることができます。精密根管治療はマナミ歯科クリニックでは自費治療となりますが、それでもインプラント治療と比べれば高くはありませんし、自然歯を残すメリットはインプラントと比べても小さくありません。

診療所の名前でインプラント・センターのようなインプラント専門(あるいはインプラント中心)を標榜している歯科医院は全てではありませんが、インプラント治療を常に第一の選択肢にしがちです。インプラントは優れた治療法ですが、自然歯を残すことが選択肢にあるならば十分検討する価値はあるはずです。また、残存歯がインプラントのチタンネジを埋め込む邪魔になるような場合、残存歯を抜くことをあっさり勧める場合もあります。それならブリッジの方が良いケースすら考えられます。インプラント治療を行う前に、インプラントが唯一最良の手段かは十分に考えることが必要なのです。

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マナミ歯科クリニックのインプラント治療

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