2012年2月4日
インプラントは最先端歯科医療の一つです。 インプラント治療ではネジによってに骨に固定された人工歯により自然歯とほとんど変わらない咀嚼力や噛み心地を得ることができます。インプラント治療は、歯を失った多くの患者様にとって、まさに福音と言うことができます。
ところが、このインプラント治療で様々なトラブルの報告があるという報道が最近目立ちます。例えば2012年1月18日にNHKの「クローズアップ現代」では「歯科インプラントトラブル急増の理由」と題して、医療ミスでの大量出血や、麻痺が残るといった事例を紹介しています。
NHKの番組でもそうだったのですが、マスコミではインプラント治療を歯科医が金儲けのために行うといった点がかなり強調されます。確かにインプラントは高額治療の代名詞になるくらいで、決して安くはありません。しかし「インプラントは事故も多く治療技術として問題が多いにもかかわらず、歯科医は金儲けのために無理に患者に勧めている」といった認識ばかりが広まるのはとても残念なことです。
まず、最初に述べたようにインプラントでは歯を失っても自然歯とほぼ同等の機能を回復することができます。インプラント以外の治療、例えば義歯(入れ歯)では素材の進歩もあって、使い心地は昔とは比べ物にならないくらい向上していますが、自然歯と同等とまではなりません。
ブリッジはその名の通り、残った歯の間で橋をかけるように人工歯を装着する方法ですが、両側の歯をある程度削る必要があることや、欠損歯が多いと対応しきれないなどの弱点があります。
また、インプラントは最先端とは言っても1950年代から改良を重ねてきた治療法です。欧米では保険治療の範囲が日本ほど広くなく歯科治療費が高いこともあって、インプラントは高額で特別な治療ではなく、一般的な治療法として日本以上に普及しています。
せっかくの優れた治療法が、危険性ばかりを強調されることで選択肢から外されるとすれば、歯を失った患者様が従来の咀嚼力を回復する道を最初から閉ざしてしまうことになります。ではどうしてインプラント治療はトラブルが沢山あるように思われるのでしょうか。それを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。(続く)
マナミ歯科クリニックのインプラント治療
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