お知らせ

動画「MIが目指す「歯を最小限しか削らない　歯を最小限しか抜かない」治療とは」　をアップしました

2016年8月15日

MIとは歯を最小限にしか削らない、抜かない治療です。マナミ歯科クリニックではMIの中心的な治療技術のコンポジットレジンなどを積極的に使用して、歯をできるだけ削らない、抜かない治療を進めています。


Q：　MIとはどんな意味なのですか。
A:　 MIとはMinimalまたはminimum　Interventionの略です。直訳すると「最小の侵襲」という意味になり、本当に悪い部分だけをとりのぞき、健康な部分は保存して歯を長持ちさせよう
という考え方です。
Q:　具体的にはどんな治療になるのでしょうか。
A:　MIという考えが普及する以前の虫歯治療は、小さな虫歯でもすぐに削る傾向にありました。
虫歯に侵された歯質を削らなければならないのは事実なのですが、削った後に銀歯をいれることを考えると、銀歯の加工しやすさのために大きく、また、
銀歯が取れにくい形状を確保する必要があり健康な部分も削る必要さえありました。
しかし、材料技術の進歩でコンポジットレジンのような接着材料の質が非常に向上し、詰め物自体を歯に強固に接着させることができるようになってきました。
このことにより、虫歯だけを除去し、健全歯質をけずらなくてもすむような治療が可能になり、MIという考え方が生まれました。
Q:　コンポジットレジンとはどんなものですか。
A:コンポジットレジンとは、合成樹脂いわゆるレジンにフィラーといわれるガラスやセラミックの粒子が混合されたものです。フィラーをこんごうさせることで、強度が増したり、歯に近い透明感をだすことができます。小さな虫歯であればコンポジットレジンのペーストを、虫歯を除去した患部に直接、充填し、光で硬化させ治療は完了します。このため、歯を削る量が少なくてすむのです。
Q:　MIという言葉はいつ頃から言われるようになってきたのでしょう。
A:　MIの考え方が広まってきたのは、国際的にも西暦2000年頃からですから、まだ20年も経っていません。しかし、日本でも最近はMIを推進する歯科医院が増え、また、2009年に歯科保存学会により発表された虫歯の治療のガイドラインおいても、MIを基本理念としたものになっております。
Q:　MIの治療の流れを教えてください。
A:　多くの方は、歯が痛んだり何かの症状（主訴）があって初めて歯科医院を訪れると思います。歯科医院では虫歯があれば削って詰め物をして治療を行う。処置が終われば治療は終了し、歯科医院を訪れるのは次にまた何か症状があった時になります。この繰り返しが伝統的な歯科治療であり、場合によっては歯を失うこともありました。
 
しかし、MIを重視した治療方法の中では、さきほどご説明したレジンが大きな役割を果たします。レジンを使い接着剤を用いるため、歯を削る量を大幅に少なくすることができます。レジンは、金属やセラミックと比べ、強度や耐久性に劣るとされていました。しかし、最近の材料技術の急速な進歩でこの問題も克服し、レジンの利用範囲は大きく広がっています。MIを重視した治療では、痛みがある歯の治療だけではなく、その後の予防、管理までおこなっていきます
マナミ歯科クリニックでは接着材料を用いた治療法を積極的に取り入れることによって、歯を削る量をなるべく少なくし、歯に優しい治療を行っております。
Q:　MIの治療ではもう歯を抜いたりする必要はないのでしょうか。それから、入れ歯やインプラントのような人工物を装着する必要はなくなるのでしょうか。
A:　 そうではありません。虫歯がある程度進行していると歯の再石灰化での治癒は期待できません。その場合は患部を削って治療する必要があります。また、虫歯がある程度進行してしまうと、神経を抜く治療になり、この時に歯を大きく削らなければなりません。
大きく削ることで歯が薄くなることで割れやすくなり、抜歯にいたることもめずらしくありません。このように歯の寿命を縮めないためにも、極力歯を保存するような治療が望ましいのです。
 
Q:　日頃の予防やメンテナンスが大切なのですね。
A:　そうです。MIを活かしてできるだけ削らない治療を実現するために定期的な予防保守で来院されることをお勧めします