2017年10月8日
口の臭いを気にしている人はたくさんいます。確かに、他人の口が臭うと近づくのも嫌になりますし、逆に自分に口臭があるかと思うと不安になってしまいます。しかし、口臭についてはとても誤解が多いのです。まず、一番ある誤解は口臭の原因は内臓の問題だということです。内臓の疾患が口臭の原因になることはありますが、その割合は大きくはありません。大部分の口臭の原因は口腔内、つまり口の中にあります。
次によくある誤解は、口臭をマウスウォッシュや中チューインガムで消すことができるということです。餃子や臭いの強い食べもものを食べると、口が臭いますし、マウスウォッシュや歯磨きで口の中をきれいにすれば、食べ物が直接臭うことはあまりなくなりますが、口の中に臭いの原因がある時は、マウスウォッシュで口をゆすいでもほとんど効果はありません。
口臭の一番の原因は舌苔(ぜったい)と呼ばれる、文字通り舌に苔のようなものがこびりついたものです。舌苔は食物残滓が九日中野細菌で分解されたもので、白い色のものが多いのですが、緑色や別の色のものもあります。
舌苔は無理にこすり取ろうとすると、舌を築づけてかえって舌苔が付きやすくなってしまうこともあります。舌苔を取るには舌苔ブラシという専用のブラシを歯科医院で使い方を習って舌苔を落とすことで口臭は改善します。
舌苔の次に多い口臭の原因は歯周病です。歯周病は成人の大部分が軽度あるいはそれ以上の症状を持っています。加齢が口臭の原因と思われることが多いのは、歯周病が年齢ととも増加していることも理由と考えられます。
歯周病の予防と治療の基本は歯磨きですが、歯磨きは我流ではなく歯科衛生士による指導を受けて正しい磨き方をすることが大切です。また、一定以上進行した歯周病はしっかりとした治療を行っていくことが必要になります。
虫歯も口腔内に起因する口臭の原因です。虫歯は痛みを伴うので口臭の有無にかかわらず、治療をする人が多いですが、舌苔、歯周病、虫歯あるいはそれ以外の口臭があるかどうかは、口臭専門外来で調べることができます。
実は口臭があると思っている人のかなりは口臭はなく本人が悩んでいるだけということもあります。自分に本当に口臭があるのか、あるとすればどんな治療をすればよいのか、口臭専門外来を受診してください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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