2017年10月18日
インプラントはアメリカなどでは歯を失った時の治療法の第一選択肢とされています。日本ではインプラントは自費治療のため、ブリッジや入れ歯といった健康保険が適用される治療(決してすべてのブリッジや入れ歯が健康保険でカバーされるわけではありませんが)、インプラントはやや特別な治療という印象が持たれているのではないでしょうか。
それどころか、インプラントは危険、歯医者の金儲けの道具というネガティブキャンペインさえあるのは残念なことです。インプラントが咀嚼力、耐久性、使用感など欠損歯を治療する非常に優れた方法であることは確かだからです。
反面、インプラントが安易(と言っては言い過ぎかもしれませんが)に取り組むような治療法でないことも確かです。インプラントはチタンねじを失われた歯の根の代わりに顎の骨に埋入させます。口の中は神経、動脈など重要な器官が詰まっていて、インプラント施術は慎重の上にも慎重を重ねる必要があります。特にチタンねじをどのような方向で埋入させるかは、重要です。
その難しい埋入をサポートするのがガイディッド・サージェリーと呼ばれる方法です。ガイディッド・サージェリーではまず、CTでインプラントネジを埋入する部分のCT画像を撮ります。そしてこのCT画像を元にコンピューターでシミュレーションにより最適な埋入角度を決め、それに合わせたテンプレートを作成します。チタンネジの埋入はそのテンプレートに沿って行えばよいことになります。
もちろん、ガイディッド・サージェリーがあれば、治療経験の乏しい歯科医師がインプラントを簡単に行えるというわけではありません。インプラントは適合性を含め診察、診断が非常に重要で、その中には内科的なチェックも含まれます。
ガイディッド・サージェリーはCT、コンピューターシミュレーションといった高度な技術を使っているとはいっても、それは歯科医師の高度な治療技術をより確実、安全に実施するツールと考えるべきです。
しかし、ガイディッド・サージェリーのようなインプラントの成功率を高める、いわば裏方の部分を完備したインプラントメーカー(世界には100社以上のインプラントメーカーがあると言われています)は決して多くはありません。当院ではノーベルバイオケアのインプラントシステムを導入していますが、どのようなメーカーの製品が使われているかも、インプラントを行う時の大きなチェックポイントの一つであることは間違いありません。
マナミ歯科クリニックのインプラント
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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