インプラントはなぜカウンセリングが大切？

2015年2月21日

インプラントをお考えの患者様は多いと思います。しかし、同時にインプラントへの不安も大きいのではないかと思います。確かにインプラントは様々なリスクを伴いますし1本が40-50万円という高額の治療費がかかります。インプラントとはどんな治療なのか、自分にインプラントは適用できるのだろうか、手術は痛くないのだろうか、こういういった心配、悩みを十分に解決せずにインプラントを行うべきではありません。

インプラントとは抜歯で失われた歯根の代わりにチタン製をネジを顎の骨に埋め込むことで歯根の代わりをするものです。チタンは生体との適合性が高く金属アレルギーを起こすことはほとんどありません。骨に埋め込まれたチタンネジは2-3か月の期間を経て顎の骨にしっかりと固定されます。歯科としてはかなり大がかりな施術ですが、親知らずの抜歯などと比べ、施術自身は大きな困難はそれほどありません。滅菌をしっかり行い、雑菌の混入が起きないような施術管理が必要となりますが、経験を積んだ歯科医が行えば失敗の危険は非常に小さいと言えます。

問題は顎の骨がチタンネジの固定に耐えられる厚み、強度を持っているかです。インプラントは比較的年長、高齢の患者様が多いため、顎の骨がインプラントに向いているかどうかの判断が大切です。また、顎の骨が強くても、インプラント反対側の歯、いわゆる対合歯がチタンネジという自然の歯根より強いものであるために、時間経過とともに弱くなる危険もあります。

施術がそれほど難しいものではないとは言いましたが、糖尿病などの持病のため血が止まりにくく、施術に適さない場合もあります。それらの条件をクリアしてインプラント行った後、美しく自然な色と形、そして咀嚼力をきちんと保てる歯を製作するには審美歯科としての技術が必要となります。

インプラントによって取り戻された歯は虫歯になることはありませんが、歯周病にはなります。歯周病は歯を失う最大の原因ですが、インプラント埋め込んだネジも歯周病で歯茎が衰え、顎の骨が失われると機能できなくなってしまいます。インプラントは決してネジを埋め込む施術と人工歯の装着で終わるものではなく、メンテナンスをしっかり行うことが自然歯以上に大切です。

インプラントは口腔外科、歯周病、審美歯科、補綴（入れ歯や人工歯の制作）さらに全身疾患への理解を包含した、いわば歯科の総合治療です。マナミ歯科クリニックでインプラントを担当される鈴木先生（詳細は新着情報で）は、インプラント施術前のカウンセリングを非常に重要なものと考えています。インプラントを考えている、あるいは悩みや不安を抱えている患者様は是非一度カウンセリング受けていただければと思います。