2015年7月8日
インプラントは、チタンのネジを顎の骨の中で歯を支える役目をする歯槽骨に埋め込んで歯根の代用をします。この時、歯槽骨が十分にないとチタンネジを埋め込むことができません。歯槽骨は男性より女性、下顎より上顎が薄いのですが、歯周病でも歯槽骨は失われていきます。インプラントは比較的年齢の高い患者様が対象になることが多いのですが、そのような患者様は歯周病がある程度進行しているのが普通です。
歯槽骨が足りなくて、そのままではインプラントが難しい場合、骨を移植する方法があります。インプラント治療で骨移植を行うのは、インプラントの歴史の中では比較的最近ですが、現在では、インプラントは無理と諦めなければならなかった中でかなりのケースが骨移植により可能とされるようになりました。
骨移植を行う場合、大きく分けると移植する骨を
・自分の他の骨を持ってくる
・自分以外の骨を持ってくる
の二種類の方法があります。自分の骨を持ってくる方法は、拒絶反応がなく安全なのですが、自分の別の場所から骨を取るという負担があり場合により入院が必要となります。また、自分の骨であるために、吸収されやすいという問題もあります。このため人工骨を使う方法が多くなってきています。人工骨とはいっても、安全性は完全に保たれ、生体への親和性も十分に高いものが開発されています。
インプラントが年齢とともに失われることの多い歯の咀嚼力を回復する優れた治療法であること、加齢が歯周病による歯槽骨の吸収、喪失を伴いやすいことから、骨移植は今後インプラント治療の中で標準的なものとして確立されていくと思われます。
インプラント治療の心配ごとにお答えします(1) そのインプラント治療は本当に必要?
インプラント治療の心配ごとにお答えします(2) 格安インプラントは大丈夫?
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インプラント治療の心配ごとにお答えします(4) 顎の骨が足りないと無理なのですか?
マナミ歯科クリニックのインプラント治療
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