2015年6月25日
インターネットなどを見ると、インプラントの価格にずいぶん差があることが判ります。マナミ歯科クリニックではインプラント1本が50万円となっています(メタルボンドの上部構造を使用した場合)が、この価格の数分の1の価格を提示している歯科医院もあります。インプラントは健康保険の対象ではない、つまり自由診療です。価格設定は個々の歯科医院い任されており、どのような価格をつけても構いません。しかし、それほど安い価格が可能なのでしょうか。
一般的に言って、工業製品のように大量生産で価格を安くするようなやり方は、医療のような高度な技術と人手を必要とするものには適用できません。インプラント施術数が多くなってもそれで人手が節約できる部分はほんのわずかです。また、理容業界に見られるように「髪を切る」というコアのサービス以外の洗髪や髭剃りを省いたりするようなことも現実的ではありません。 むしろ、カウンセリングを十分に行い、リスクを最小化するために手間と人手を惜しまないことがインプラントを成功させるために必要です。
実際に格安のインプラント価格の中身を見るとインプラントのチタンネジの埋入までで、上部の人工歯の価格が別になっていたり、単純な比較ができないものも見られます。インプラントは診断から埋入、上部構造の装着まで期間も長く、治療も何段階にもなるため、このような表示をする歯科医院が出てくるのかもしれません。
注意しなければ(と言っても実際には難しいのですが)、インプラントシステムのメーカーの違いです。インプラント材料はチタンネジだけでなく取りつけ器具や多数の部品、器具からならシステムを構成しています。インプラント材料のメーカーは内外に多くありますが、部品間の互換性は通常ありません。歯科医院では一つないし二つのメーカーに絞って、そのメーカーのシステムを揃えるのが普通です。そして、このインプラント材料の価格はメーカーによりかなり差があります。
マナミ歯科クリニックではインプラントのパイオニアとして世界で最も信頼されていると言われるノーベルバイオケア社のインプラントシステムを採用しています。インプラント材料のメーカーは患者様からは目立ちませんが、ノーベルバイオケアは最も症例数が多いだけでなく、治療のシミュレーションを行うソフトウェアを歯科医に提供するなど、材料以外のサポート体制も充実しています。
いずれにせよインプラントは高度な技術と材料を必要とし、なおかつインプラントは長い将来に渡って使い続けることが想定される肉体の一部と考えられます。歯科医院の選択では価格ではなく、どれだけ価値の高い治療を行うかを基準に考えるべきでしょう。
インプラント治療の心配ごとにお答えします(1) そのインプラント治療は本当に必要?
インプラント治療の心配ごとにお答えします(2) 格安インプラントは大丈夫?
インプラント治療の心配ごとにお答えします(3)インプラントは危険?
インプラント治療の心配ごとにお答えします(4) 顎の骨が足りないと無理なのですか?
マナミ歯科クリニックのインプラント治療
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