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小児の矯正治療を考える

2017年10月16日



矯正治療は日本以外の先進国ではほとんど常識のようになっています。歯並びが悪いと見た目だけでなく、食べ物が挟まやうことで虫歯や歯周病の原因にもなるからです。日本は依然として「歯医者は歯が痛くなったら行くところ」という感覚があるので、予防的に歯科治療を行うということはなかなか行われません。
しかし、最近は歯に対する意識は大きく変わってきています。12歳時点での虫歯の本数は平均で1本を切りそうになってきています。多くのお子さんは虫歯なしになってきているのです。それと合わせて歯並びを早く改善したいという方も増えています。

子供の歯への関心は高まっている

それでは矯正治療はいつから始めたらよいのでしょうか。子供の歯は乳歯がまず生え5-12歳で永久歯に生え変わっていきます。永久歯に生え変わってしまうのだから、乳歯の段階で矯正治療をする意味はあるのでしょうか。
矯正治療は5-10歳頃、乳歯に対して行う矯正治療と、主に12歳以降に永久歯に対する矯正治療の二通りがあり、前者を一次矯正、後者を二次矯正と呼びます。また、単に矯正というと後者の二次矯正を指すのが普通です。
一次矯正の目的は乳歯の歯並びの改善ではなく、永久歯がきれいに生えるように顎の形を改善することにあります。矯正治療では歯を並べ替えるスペースを作るためににしばしば抜歯を行うのですが、一矯正を行うとその必要はかなり少なくなります。また、二次矯正そのものを不必要にすることもあります。
さらに、受け口など顎の骨格に起因する問題を解決するのは小さな頃の方がより柔軟に対応できます。費用も一次矯正は二次矯正の半額程度ですむ歯科医院が多くなっています。ただ、矯正医の中には一矯正の必要性を必ずしも重要視していないドクターもいます。小児歯科専門の先生とも相談して、ベストの方法を選ばれるとよいでしょう。

 
マナミ歯科クリニックの小児歯科矯正歯科

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