2017年9月10日
フッ素の虫歯予防の有効性は学術的に確かめられていて、日本小児歯科学会、日本う蝕学会などもフッ素塗布を虫歯予防に勧めています。また、フッ素を添加した歯磨き剤の虫歯予防効果も認められており、歯科医院でのフッ素塗布と合わせて使用するとより効果的です。
しかし、歯磨き剤でフッ素添加を行っている製品は多いのですが、濃度が低いものはあまり効果がないとされています。そのため、従来はフッ素濃度が1,000ppmの規定限度のフッ素添加を行っている歯磨き剤の使用が勧められていたのですが、本年(2017年)3月に厚生労働省がフッ素含有濃度を1,000ppmから1,500ppmに引き上げることを承認したことを機にそれに対応して限度近くまでフッ素含有量を添加した歯磨き剤が販売されるようになりました。
たとえばグラクソスミスクライン社は「シュミテクトデイリーケア」を従来の1,000ppmから1,450ppmに引き上げた製品を市場に投入し始めました(従来製品と順次置き換えになるそうです)。欧米ではすでにこのレベルの濃度のフッ素を含む歯磨き剤が広く使われているので、日本も同様になってきたわけです。
最近では初期虫歯(痛みは感じず、虫幹部が表面のエナメル質に限局されたもの)はフッ素塗布を行い、唾液中の石灰分の再石灰化で進行を止めるMI的な治療が中心になっ来ています。歯医者は痛くなってから行くのはある意味「手遅れ」です。予防歯科の第一歩に高濃度フッ素添加の歯磨き剤の使用を考えられたらどうでしょうか。
マナミ歯科クリニックの歯科ドック・予防歯科・虫歯治療
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