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被せ物の寿命はどれくらいですか?

2017年10月3日



被せ物、クラウンとも冠ともいいますが、差し歯という言い方もします。要は、治療した歯に被せて歯を守るのが役目です。クラウンは色々な素材があります。銀歯と呼ばれる、銀色の金属製のものは、銀だけではなくバラジウウムや様々な金属の合金です。銀の代わりに金を使う場合は銀座に対し金歯と呼びます。
クラウンは歯の代わりになるので、できるだけ白いものにしたいとという要望が強いのですが、白い素材で代表的なものはセラミックです。セラミックは非常に硬質の瀬戸物です。生体との親和性が高く、強度や美しさの点でもすぐれています。ただしセラミックは自費治療が基本です。
セラミック以外ではレジン系の素材を使ったものも一部の歯では保険適用が可能です。ただレジンはプラスチックの一種なので金属で補強(硬質レジンジャケット冠)します。またハイブリッドレジンと呼ばれる強度の高いレジン素材は、奥歯ではCADCAMというコンピュータで制作をしたものも保険が適用されます。
レジンはセラミックと比べると耐久性では劣ります。しかし、セラミックでも必ずしもいつまでも使用できるわけではありません。自費治療で高い費用を支払ったのに、すぐにダメになってしまっては困るとお考えなのは当然です。
それではクラウンはどんな時にダメになってしまうのでしょう。歯ぎしりや食いしばりが強い場合が一つです。このような状況には金属製のクラウンの方が強いのですが、就寝時にナイトガード(マウスピース)を装着することで防げます。クラウンを壊してしまうような食いしばりはクラウンだけでなく他の歯にもダメージを与えます。ナイトガードの装着は大切です。



虫歯が再発したり、取り残しがあるとクラウン自体を外して再治療になります。再治療は削り直しが必要なので今までのクラウンは使えなくなります。また強固に接着したクラウンは簡単には外れず、壊してしまうことになってしまいます。

根を取った部分が炎症を起こすこともあります。これは根の治療の時に唾液が混入することが大きな原因で、ラバーダムと呼ばれるゴムの膜を被せて治療することが大切です

根の治療した歯が炎症を起こすのも、再び虫歯を起こすのも治療のやり方でかなり防げます。それでも歯磨きやナイトガードなどのメンテナンスを怠るとクラウンの寿命は短くなってしまいます。そしてクラウンを長く使いけることは歯を健康に保つことにもつながります。クラウンを長持ちさせるのは歯を守ることにもなるのです。


 
マナミ歯科クリニックの審美歯科治療虫歯治療

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