2017年10月14日
小顔にしたいので親知らずを抜きたいとおっしゃる方がいます。親知らずを抜くと本当に小顔になるのでしょうか。結論から言えば、まったく効果がないとは言えないが、1-2mm程度かそれ以下だろうというのが、大方の歯科医の見解です。
親知らずが抜歯されると、その顎の骨も多少縮退しますし、親知らずを使う筋肉がその分減るといったこともあります。しかし、それが小顔効果と言えるほど顕著ではないというのが実際のようです。
それでは親知らずを抜歯するのは避けた方がよいのでしょうか。これは一般的には早めに抜歯することが推奨されています。それは親知らずが永久歯28本の中に数えられていないように、ほとんど人は正常な歯として機能しないからです。
それどころか、奥にあって歯磨きが難しい親知らずは、虫歯や歯周病になりやすいですし、その場合隣接歯を巻き込んでしまうことも少なくありません。そして、正常に機能せず、いずれ抜歯が必要となるなら若い頃の方が骨が柔らかいため、親知らずの抜歯がより簡単になることが期待できるからです。
ただ、親知らずの抜歯はリスクがあります。親知らずの抜歯の時、数%の確率で神経の痺れが残るようなことがあるからです。この痺れは1年ほども続くこともあり、現時点で痛みも何もなければ、予防的に抜歯することに躊躇があるかもしれません。
ただ、リスクの程度はCT撮影などでかなり予測でき、かなりの難抜歯が予測される場合は、大学病院で抜歯することもあります。リスクの程度、抜歯の難しさの程度は口腔外科専門の歯科医とよく相談して納得されることが必要です。小顔のことはその後ですね。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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