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インビザラインで創る新しい歯科治療

2022年6月2日


 
インビザラインはアラインテクノロジー社のマウスピース矯正のブランドです。マウスピース矯正に限らず、矯正治療を行う最大の目的は歯列を美しく整えることです。しかし、矯正の効果は美しい歯並びだけを得ることだけではありません。歯列が整えば食べ物が歯の間に挟まることも減り、虫歯や歯周病の減少につながります。歯科治療が日本より高額になることが多い欧米では、子供に矯正を行うことは親の務めとさえされてます。
 
マウスピース矯正はその矯正をより身近なものにしました。金属のワイヤで行う矯正と比べ、マウスピース矯正は痛みが少なく目立ちません。また、矯正中でも外せば歯磨きに支障はなく、日常生活に大きな影響を与えずに矯正ができます。今後、矯正治療はワイヤーからマウスピースに急速に主力が変わって行くと思われます。
 
インビザラインの特徴はそれだけではありません。矯正治療は虫歯や歯周病といった一般の歯科治療と違い、矯正を専門に行う歯科医が行うのが普通でしたが、インビザラインは一般の歯科医でも矯正が可能にするためのインフラが提供されています。
 

 
インビザラインの提供する口腔内スキャナーは歯並びを三次元で解析し、コンピューターによりマウスピースの設計を行います。コンピュータには数百万以上の症例の蓄積されており、AI機能が矯正を行うマウスピース制作に必要なデジタル情報を作り出します。このため、矯正治療を一般の歯科医が行うハードルがずっと低くなりました。
 
矯正治療を一般歯科医が行うことで、歯列の修正を美的な要素だけでなく、歯科治療の中に組み込むことが可能になりました。例えば、歯並びが悪いことを調整するために、大きく歯を削って被せ物を作らなければならない場合、矯正をすることで切削量を減らすこともできるかもしれません。
 
 

 
インプラントのように、天然歯の代わりに人工歯を埋め込む場合でも、歯列の状況で、施術のしやすや予後の耐久性に差が出ることも考えられます。つまり、矯正治療が歯列を美しく整えるためだけでなく、治療のベースとなる歯の配置を変化させることで治療計画全体を根本的に変える可能性が出てきたのです。
 
インビザラインが矯正治療の道を一般歯科医に開いたことで、これからの歯科治療は、まず歯列を理想的なものにし、それをベースにして様々な治療を行っていく方向になると思われます。
 
ただ、一般歯科医が可能とは言っても、矯正治療のような長期間に渡り、歯列を大きく変える治療は特別な難しさがあります。全てをコンピューターに任せきりにすることは難しく、他の治療同様、あるいはそれ以上の経験が必要になってきます。
 
それでも従来のように一般歯科と矯正歯科が独立して治療を行い、矯正の結果かえって噛み合わせに支障が出るような場合があったことを考えると、矯正治療を治療計画の中に組み込む意義は非常に大きいものがあります。今、歯科治療は大きな転換点に立っていると言っても過言ではありません。
 
 

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