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根管充填したのに歯が痛いのはなぜ?

2023年10月4日

 

根管治療が仕上げの段階に入ると、「根管充填(こんかんじゅうてん)」という

処置を実施します。根管内の無菌化が達成されたことを意味するため、長かった根管治療も終わりを迎えるのです。ただ、根管充填をした後も何らかの不快症状が続く場合がありますので、その点は注意が必要です。

 

まず、根管充填を行った直後は、ある程度の痛みが生じます。根管充填はガッタパーチャや殺菌作用のある薬剤を根管内に詰め込む処置であり、歯やその周りに一定の負担がかかるからです。そのため根管充填から数日は、不快症状があっても様子を見ると良いでしょう。

 

噛んだ時に強い痛みを感じる、もしくは不快症状が1週間経っても弱まらないどころか強くなってきた、という場合は主治医に相談しましょう。根管充填を施した歯に異常が生じているかもしれません。

 

第一に考えられるのは、充填した薬剤の漏洩です。歯の根っこの先からシーラーなどの薬剤が押し出されて、その周囲を刺激します。経過を見ることで症状が改善される場合もありますが、深刻なケースでは外科的な処置を要します。

 

上の第一大臼歯の根管治療を行った場合は、MB2根の存在を見落としている可能性があります。肉眼では確認が難しい4本目の根管で、未処置で根管充填まで進むと、当然ですが痛みが残ります。マナミ歯科クリニックのようにマイクロスコープを用いた精密根管治療を行っていれば、そのような見落としをするリスクは限りなくゼロに近付けることが可能です。

 

根管充填後に装着する仮歯の噛み合わせが悪いことでも痛いと感じる場合があります。具体的には仮歯が高いことで噛んだ時に強く当たり、痛みを生じさせます。その状態で無理に噛んでいると、歯の周りの炎症反応が強まったり、歯根にひびが入ったりすることもありますので注意が必要です。

 

 

根管充填後から1~2ヵ月経過しても痛みが続いているような場合は、歯根の破折が疑われます。歯根の割れ方によっては歯を保存が難しくなり、抜歯を余儀なくされることも珍しくありません。

 

根管治療は虫歯治療の延長にあり、歯科治療ではもっとも一般的です。しかし、根管の形状の複雑さや治療技術の進歩を考えると、マイクロスコープを使用した精密根管治療はもっと普及されるべきでしょう。

 

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