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根管治療で膿が出るのはなぜ?

2024年4月8日

 

重症化した虫歯では、歯茎から膿が排出されることがあります。これを専門的には排膿(はいのう)といいます。虫歯なのになぜ歯茎に膿の塊ができたり、膿の排出が見られたりするのか。それは歯の中心部分にある根管で細菌が繁殖しているからです。

 

虫歯は細菌感染症で、歯が溶ける現象も細菌による仕業です。けれども、虫歯菌が直接、浸蝕するのは、エナメル質や象牙質といった硬組織であるため、細菌の存在を感じにくいのが現実です。それが根管にまで達すると、そこには神経や血管といった軟組織で構成される歯髄が分布しており、細菌の活動もわかりやすく進行していくことになります。

 

根管内で膿が出るのは、ニキビで排膿するのとほぼ同じ現象であり、決して不思議なことではないのです。根管治療では、膿が出なくなるまで清掃や消毒、洗浄を続けることになりますが、それは排膿が続く限り、感染源となる組織が残っていることを意味するからです。膿が出なくなれば、根管に残った歯髄の断片や汚染された根管壁、細菌・白血球の死骸などもなくなったと判断できます。

 

冒頭で述べた「歯茎にできる膿の塊(根尖性歯周炎)」も根管の無菌化によって水道の蛇口を閉めれば、細菌の供給源がなくなることから、根尖病巣という水たまりも自然に消滅します。

 

こうした「根管内で膿が生じるメカニズム」を知ることで、根管治療の意義や難易度の高さを改めて実感できるのではないでしょうか。根管はとても細く、暗く、複雑に入り組んだ構造をしていることから、その中をきれいに清掃するためには適切な知識と確かな技術、ある程度の時間を要します。ケースによっては、根管治療に数ヵ月かけることもありますが、それだけ長い時間と労力をかけてでも、天然歯は残す価値があるものなのです。

 

近年、広く普及するようになったマイクロスコープや歯科用CTによる精密診断、彎曲した根管にも柔軟に追従するニッケルチタンファイルなどは、そんな根管への処置の精度を高め、治療にかかる期間を短縮する効果が期待できます。

 

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