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歯の移植と再植、意図的再植の違い

2020年8月4日



重篤な全身疾患の治療では、「臓器の移植」が行われることがあります。肝臓や腎臓、肺といった臓器が対象となることが多いです。歯科治療においても移植が行われることがあります。専門的には「歯牙移植」と呼ばれるものです。

例えば、虫歯や歯周病で歯を失った場合、通常はブリッジや入れ歯、インプラントで補うこととなりますが、適切な歯が存在するのであれば、歯牙移植も行います。典型には、「健康な親知らず」です。特に問題を抱えていない親知らずは、天然歯として機能でき、歯列内の欠損部に移植することが可能です。

親知らず歯牙移植に利用できる場合がある



そうした歯牙移植と混同されることがあるものに「再植」があります。再植とは、外傷などによって脱臼、あるいは亜脱臼した歯をもとの位置へと戻す処置です。転んだ拍子に歯が抜けた際、捨てずに保管しておくのはそのためです。脱落歯を牛乳に浸けるなど、歯根に付着した細胞が死なないよう配慮することで、歯の再植が可能となるのです。

根管治療でも一時的に歯を抜き、病巣をきれいにする適切な処置を施し、元の位置へと戻す方法もあります。これは精密根管治療という高度な根管治療では一般的に行われています。

根管治療で一時的に歯を抜いて、根の治療を行うことがある



歯科においては移植や再植、意図的再植などが行われることがあります。しかし、親知らずの再移植などは形状も含め適応には制限があります。また、歯は臓器と異なり、インプラントという優れた人工の代替法があります。天然歯がインプラントより常に優れた選択肢とは言えませんが、適用できる場合は有効な治療法の一つと考えることができます。

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