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矯正の1期治療と2期治療の違い

2021年4月13日


 
小児矯正は、1期治療と2期治療の2つの時期に分けることができます。これは成人矯正とは大きく異なる点です。
 
1期治療は、5~6歳くらいから開始する矯正で、主に顎の発育を正常に促すことを目的としています。例えば、上の顎の成長が進みすぎて、出っ歯である上顎前突の症状が現れている場合は、上顎骨の成長を抑制しなければなりません。専用の矯正装置を用いて、上顎骨の発育を抑えるよう矯正力を働かせます。
 
逆に、上の顎の成長が遅れていて、相対的に下顎前突となっている場合は、もう少し早い段階で治療を開始する必要があります。なぜなら、上顎骨の発育のピークは下顎骨よりも早く訪れるため、早期に介入しなければ手遅れとなってしまうからです。
 
こうした顎骨の発育の速度や方向をコントロールできるのは1期治療だけです。6~12歳は、口腔周囲組織の発育が旺盛なので、自然な形で歯列不正・不正咬合を改善できます。12歳以降になると、発育を利用した矯正は難しくなります。これは2期治療にあたる時期であり、主に歯並びの細かい乱れを整えることを目時とします。
 
ですから、2期治療はいわゆる“歯列矯正”とほぼ同義と考えていただいて問題ありません。マルチブラケットと矯正用ワイヤーを用いて、個々の歯の位置や向きをていねいに改善していきます。2期治療は小児矯正の一環として行われるものですが、歯列矯正自体は何歳になっても受けることができます。
 
1期治療を受けると、2期治療で抜歯が不要となるケースが多いです。骨格的な異常を改善できるため、歯をキレイに並べる上で十分なスペースが確保できるからです。また、1期治療を行った方が小児への心身への負担や親御さまの経済的負担が軽減されやすいです。その点も踏まえて、矯正治療を開始する時期を検討しましょう。

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