2024年1月23日
内科や皮膚科では、症状が出た時に受診することですぐに診察してもらえることが多いですが、歯科の場合は基本的に予約が必要です。実際、皆さんが通院されている歯科も予約制を採用していることでしょう。ただ、虫歯や歯周病、入れ歯などの治療は通院回数も多くなりやすいので、歯科こそ予約なしで診察して欲しいと感じている方も多いかもしれません。
歯医者が原則として予約制を採っている理由としては、まず治療に手間と時間がかかる点が挙げられます。例えば、軽度の虫歯を治す場合でも、事前の検査を行った上で、滅菌済みのドリルで歯質を削り、さまざまな器具を使ってコンポジットレジンを充填しなければなりません。
その際、歯科衛生士によるアシスタントも必須になることから、人的なリソースも割かなければならないのです。こうした比較的簡単な処置であっても、診療全体としては30分程度の時間を要することでしょう。治療前と治療後には歯科医師からの説明も必要になるため、実際はさらに長い時間がかかります。
それが重度の虫歯や親知らずの異常、詰め物・被せ物のトラブルとなると、事前に準備しておく器具や装置が多くなるだけでなく、診断を下して治療方針を決めるのにもそれなりの時間がかかります。こうした一連の歯科診療を予約なしで行うことはほぼ不可能といえるでしょう
患者さんも飛び込みで受け入れてもらえたとしても、30~60分、場合によってはそれ以上の時間を待たされることは大きなストレスとなってしまいます。また、歯科治療ではブリッジや入れ歯、インプラントなど、製作工程が複雑な装置も多数あり、予約でスケジュールを管理しなければ、歯科診療そのもの成り立たなくなってしまうのです。
このように、歯医者はいくつかの理由で予約制を採用しています。それは歯科治療が風邪やデキモノの治療とは根本的に異なる面があるからです。予約制であることは、一見すると患者さんにとってデメリットのように感じられますが、実際は待ち時間がなくなったり、治療の質が向上したりするなど、メリットの方が圧倒的に多いといえます。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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