2024年7月3日
マウスピース矯正のインビザラインは、ワイヤー矯正よりも虫歯・歯周病になりにくいです。それは食事と歯磨きの時に矯正装置を取り外せるからです。とはいえ1日の大半はマウスピースを装着していることから、何もつけていない状態よりは口腔内が不潔になりやすい点に注意が必要です。気になるのがインビザライン中に虫歯や歯周病を発症した場合の対処法です。
インビザライン中に虫歯になった場合は、基本的に虫歯治療を優先します。軽度の虫歯であれば、歯を少し削ってコンポジットレジンを充填するだけで即日、治せることから、インビザライン矯正に支障をきたすことはありません。歯の形が大きく変わることもないため、マウスピースを作り直したり、治療計画を修正したりする必要もないのです。
歯の形が変わるような重度の虫歯を患った場合は、インビザライン矯正を一時的に中断せざるを得ないこともあります。例えば、歯の神経まで感染が広がった虫歯には、根管治療も必要となるため、インビザライン矯正にも大きな影響が出やすいです。
歯周病に関しても、軽度ならインビザライン矯正に支障をきたさない範囲で治療を進めていくことができますが、重度となると顎の骨の破壊が進むことから、そもそも歯を適切に動かせなくなります。
そうした点を踏まえると、インビザライン矯正の期間中は、普段以上にセルフケアを徹底するだけでなく、3ヵ月に1回の定期検診も継続的に受けていきたいものです。もちろん、インビザラインでは2ヵ月に1回程度の通院が必須となっているので、仮に虫歯や歯周病になったとしても、それが中等度から重度まで進行することはありませんが、万全を期してセルフケアとプロケアの充実をはかるようにしましょう。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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