マイナ保険証とは？使うメリットは？

2024年7月3日

皆さんは「マイナ保険証」を利用していますか？マイナンバーカードに健康保険証の機能を統合したもので、紙の健康保険証から切り替えたばかりの方は戸惑う場面も多いかと思いますが、たくさんのメリットが得られるため、医療機関での利用を推奨します。

例えば、歯科医院でマイナ保険証を利用すると、受付が自動化されます。従来の紙の健康保険証では、受付スタッフが手作業で確認などを行う必要があったため、患者さんをお待たせする時間も長くなりがちですが、マイナ保険証なら非接触かつ迅速に受付を完了できます。

また、マイナ保険証なら限度額以上の医療費は、窓口で支払う必要がなくなります。紙の健康保険証の場合は、自己負担限度額を超過した分が後日、払い戻されることになっているのですが、マイナ保険証を利用していれば、その手続き等を踏む必要がなくなるのです。

マイナ保険証では、医療費控除の確定申告も自動化されます。本来は歯科や医科の治療でかかった費用を記録し、「医療費控除の明細書」を作る必要があるのですが、マイナンバーカードに健康保険証の機能を統合していれば、その手間が省けます。マイナポータルには、医療通知情報のデータが記録されており、それをそのまま「確定申告書等作成コーナー」に自動転記することで医療費控除の申請が行えます。ちなみに、マイナポータルでは、過去に処方された薬剤や特定健診の情報なども閲覧できます。

そしてマイナ保険証を利用するメリットとしてもうひとつ挙げられるのが「転居の際の保険証の更新が不要」な点です。進学や就職、転勤などで県外に引っ越しをしたとしても、健康保険証の住所等をアナログな方法で変更する必要はありません。もちろん、転入届等を行うために役所に出向く必要はありますが、保険証の変更手続きは省略できます。

このように、マイナ保険証には驚くほど多くのメリットがあります。まだ、紙の健康保険証のみを使っていたり、統合したけれど使用するのを戸惑ったりしている方は、次回の診療から利用してみてはいかがでしょうか。