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マウスピース矯正で変える横顔

2025年10月14日

 

 

矯正歯科では「口ゴボ(口元が前に出ている状態)」について、「歯列矯正で横顔はきれいになりますか?」とよくご質問をいただきます。横顔の美しさを評価する一つの指標に Eライン(エステティックライン) があります。Eラインは鼻先とあご先(下顎の柔らかい部分)を結んだ線で、唇がその線に対してどの位置にあるかで横顔のバランスを判断します。

 

一般的にはこの線に対して唇が適度に下がっている(線よりやや内側にある)ほうが横顔が整って見えると言われますが、個人差も大きいため「理想」は一概には決められません。気になる方は写真や鏡でEラインを確認して、歯科医院での診察を受けるとよいでしょう。

 

口ゴボの原因は大きく分けて「歯(歯の傾き・配列)に由来するもの」と「骨格(顎の位置や形)に由来するもの」があります。前歯が前方に傾いていたり突出している場合は、歯列矯正で歯を後ろに下げることでEラインが改善し、横顔が自然に整うことが期待できます。

 

一方、顎骨そのものの位置や大きさが主因のケース(いわゆる骨格性の問題)では、矯正だけでは十分な改善が得られず、外科(顎変形症に対する外科矯正)が必要になる場合もあります。

 

インビザラインは開咬の矯正に優れた機能を発揮します。それは次のような理由です。

  1. アタッチメント:歯の表面に小さな突起(アタッチメント)をつけることで、回転や根元のコントロールを行いやすくします。
  2. バイトランプ(咬合誘導の凹凸):アライナーに噛ませる部分(バイトランプ)を設けて、臼歯を一時的に離開させることで前歯の干渉をなくし、前歯の移動や後方歯のコントロールを行います。
  3. エラスティック(ゴムかけ)との併用:上下顎の位置関係を調整するために、インビザラインとゴムを併用することが可能です(患者様の協力が必要)。
  4. ステージング(段階的治療計画):治療計画を細かく設計して、歯の位置と咬合の変化を同期させることで、開咬の閉鎖を目指します。
  5. TAD(一時的アンカレッジデバイス=小さなインプラント)との併用:重度の開咬では、臼歯の「挙上(臼歯を少し引き上げて噛み合わせを改善)」のためにTADを併用することがあり、インビザラインでもその併用で治療効果を高められます。

 

これらの手法により、インビザラインは「単に前歯を並べるだけ」ではなく、垂直的な咬合調整も可能になってきています。(山根先生記)

 

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