2025年12月24日

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、日常生活に取り入れやすい矯正方法として多くの皆様に選ばれています。一方で、装着時間や扱い方を誤ると、歯並びや噛み合わせの改善が予定どおり進まなかったり、虫歯のリスクが高まったりすることもあります。とくに「仕事」「食事」「会話」は、マウスピース矯正中に注意したい代表的なシーンです。
まず仕事中についてですが、会議や外出が続くと、マウスピースを外したまま長時間過ごしてしまうケースがあります。マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が基本となる治療です。装着時間が不足すると、歯を動かす力が安定せず、治療期間が延びる原因になります。忙しい日でも、外したら必ず元に戻す習慣を意識することが大切です。
食事では、マウスピースを必ず外すことになりますが、「間食くらいはいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、何かをつまむ程度の食事でマウスピースを外すのは面倒でしょう。しかしマウスピースを装着したまま食べると、装置が変形したり、内部に汚れが溜まって虫歯や歯ぐきの炎症につながったりすることがあります。また、外した後に歯磨きをせず再装着すると、お口の中に残った糖分や細菌が密閉され、虫歯リスクが高まります。外食時でも、できる範囲でうがいや歯磨きを行う意識が重要です。
最後に会話のシーンです。装着初期は、話しにくさや発音の違和感を覚えることがありますが、多くの場合は数日から1週間ほどで慣れていきます。違和感が気になって外してしまうと、装着時間が不足しやすくなるため注意が必要です。大切なのは、正しい使い方を理解し、日常生活の中で無理なく継続することです。中野区のマナミ歯科クリニックでは、一人ひとりの生活スタイルに合わせたマウスピース矯正のアドバイスを行っています。気になる点があれば、早めに歯科医院へご相談ください。
(水上先生記)

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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