2021年3月20日
子どもの歯である乳歯は、必ず抜け落ちる時がやってきます。乳歯はすべて永久歯に生え変わるからです。そのため、乳歯が抜けそうになっても、慌てず適切に対処するようにしましょう。
例えば、下の前歯が6歳ころに抜けるのは正常な現象なので、特別に治療する必要はありません。今すぐにでも抜けそうでグラグラしているのであれば、お勧めは出来ませんが、歯医者でなくても親が抜くこともできます。その状態を放置すると、誤って飲み込んでしまうこともあります。とはいえ、乳歯を誤飲しても、数日後には便とともに排泄されます。誤嚥してせき込んだりしていない限り、大きなトラブルには発展しません。
指や舌で触れてみて、そう簡に抜けそうにない場合は、経過を見ていきましょう。強引に抜いてしまうと、傷口が大きくなり、細菌感染のリスクなどが高まります。3歳や4歳といった早い時期に乳歯が抜けそうになっている場合は、歯科の受診をおすすめします。乳歯が早期に脱落すると、歯並びやかみ合わせの異常を引き起こします。後続永久歯が生えてこなくなることもあるため、要注意です。
逆に、乳歯がなかなか抜けない場合も何らかの異常が疑われます。とくに、乳歯が残っているのにも関わらず、次の永久歯が生えてきてしまった場合は、積極的な処置が必要となりかねません。具体的には、晩期残存している乳歯の抜歯ですね。抜歯が必要かどうかは歯科医師でなければ判断できないので、小児歯科で受診すべきでしょう。
乳歯は全部で20本、永久歯は親知らずを除いて28本生えてきますが、それぞれ萌出時期がおおよそ決まっています。乳歯に関しては、抜け落ちる時期もだいたい決まっているため、歯の生え変わりの異常を判断する上で、非常に重要な指標となります。歯の発育状態については一般歯科医ではなく小児歯科を専門に行う歯科医で受診することが望まれます。
中野の歯医者 マナミ歯科クリニック
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