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前歯のインプラントは難しい?

2020年6月24日



インプラント治療は、なんらかの原因で抜歯に至ったあと、歯を補填する方法の一つです。歯を補填する方法は他にも入れ歯、ブリッジ、歯牙移植などがあります。インプラントは、そのほかの方法のように、他の歯を頼りにする負担様式でなく、独立した固定性の歯が入るのが大きな特徴です。

インプラントは入れ歯などと比べ、ほとんど天然歯と変わらない咀嚼力を提供しますし、ブリッジのように健康な歯を削ることもありません。健康保険は適用されませんが、欧米ではインプラントが歯を失った時の治療法の第一選択肢とされています。

しかし、術者の技量や経験により症例によっては、大きく結果や、治療期間、痛みなどが変わってきます。特に前歯のインプラントは他の歯と比べ、乗り越えなければならない困難さがあります。

インプラント周囲炎はインプラントの大敵



まず、前歯部は、奥歯と違って歯が薄く、その分骨幅が少なくインプラント埋入位置など、少しのズレも許されないシビアなケースになります。さらに、奥歯のインプラントに比べ前歯のインプラントは咀嚼という機能的な面だけでなく、審美的な満足が高く求められます。このため、前歯のインプラントは他の部位の歯と比べて難しい症例となります。

モニター上のCT画像を確認しながら慎重に施術を行うドクター



前歯のインプラントは奥歯とは難易度が大きく違うため、前歯のインプラントを成功させるには、現在の欠損部の骨の状況、両隣在歯の歯並び、歯を失った原因、を的確に診断できる、より高い技術と多くの経験を持つ歯科医師が行う必要があります。

また、、前歯を失った全てのケースでインプラントがベストチョイスとは限りません。インプラントを満足な状態で何年間にも渡って維持できるかどうかは、審美性とともに骨や歯肉の状態、さらに内科的な状態も含め総合的な判断をしなくてはいけません。インプラントでは施術そのものと同様、あるいそれ以上に事前の診断でインプラントの適合性を判断できる力が歯科医師に求められます。

以前に比べ、インプラント体の形状も前歯に適したものが開発され、被せ物もメタルフリーのセラミックが主流になってきました。骨の状況が不利な場合に使う骨補填剤や骨の再生を促す血液製材なども進化し、以前は難症例と言われていたものも数多く出来る時代にはなってきています。最新の治療技術を取り入れ、前歯そして全ての部位のインプラントの成功に導くことが歯科医師の使命と言うことができるでしょう。

(山根先生記)

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