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口腔機能低下症とは? 症状と放置するリスク

2025年2月15日

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口腔は、酸素や栄養素などを取り込むための入り口であると同時に、全身の機能を維持する上でも重要な役割を果たしている器官といえます。そのため高齢期にお口の機能が低くなると、低栄養やフレイル、サルコペニアなど引き起こすきっかけにもなりえます。そこで近年、注意喚起されているのが「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」という病気です。

 

口腔機能低下症とは、食べる・飲み込む・しゃべる・呼吸する機能が低下する病気で、食事の時に食べこぼしやむせが頻繁に起きたり、滑舌が悪くなったりする症状が認められます。「口腔の虚弱」を意味する「オーラルフレイル」は、口腔機能低下症とほぼ同じものと考えて問題ありません。

 

 

上手く噛めない食品が増えて、食事の質や量が低下し、低栄養状態に陥ります。上手くしゃべれないことは、人とのコミュニケーションを阻害し、自宅に籠る原因にもなります。その他、口腔機能低下症ではお口の中が不潔になる、ドライマウスになる、歯周病や虫歯になりやすくなるといったリスクを高めます。とりわけ注意が必要なのが歯周病の重症化で、高齢の方では嚥下障害が重なることで誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を発症する人が増加しているのです。

 

このように、口腔機能低下症というのは、一見すると加齢に伴う衰えに見えるため、対処のしようがないように感じるかもしれませんが、実際は歯科的なアプローチで解決できる問題が多いです。その代表が「摂食嚥下リハビリテーション」で、食べる・飲み込む力を取り戻すことができます。

 

適合の悪い入れ歯を調整したり、失った歯の治療を適切に行ったりすることでも低下した口腔機能を回復できることがあります。口の中に異常や不具合を感じたら、まず歯科医院の受診が進められます。

 

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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