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抜歯後の白いプニプニはなに?取っても大丈夫?

2023年6月27日

 

歯科ではいろいろな場面で抜歯をすることがあります。多くの人が経験するのは親知らずの抜歯ですが、歯列矯正を受けた方なら小臼歯(しょうきゅうし)を抜いたかもしれません。そうした抜歯後の傷口にできる白いプニプニ。通常のケガではあまり見ない物質なので、対応に困ってしまう方もいらっしゃることでしょう。

 

まず、抜歯後の穴に存在している白いプニプニの正体は「血餅(けっぺい)」です。その名の通り餅(もち)のような印象を受けるかもしれませんが、血液の塊である点に注意が必要です。一般の方からすると、抜歯によってできた穴に食べかすが詰まっているように見えるため、舌で掘り起こしたり、ピンセットで取り除いたりしたくなることでしょう。その行為はNGです。

 

血餅は、傷口を治す上で不可欠なものです。傷口を外部の刺激から守るだけでなく、新しい血管や骨を作る細胞を増殖させる働きも担っているからです。それを無理に剥がしてしまうと、いわゆる“ドライソケット”が引き起こされます。抜歯後の穴で骨がむき出しとなり、治癒が進まず、細菌感染などを伴うことで激痛が生じるあの状態です。

 

ちなみに、白いプニプニは抜歯から1~2日くらいで作られます。血液の塊なのになぜ赤くないのか?それは血液の血漿(けっしょう)が主な成分となっているからです。皮膚をケガした時にできるかさぶたとは、色も性状もかなり違います。

 

抜歯後に飲酒や激しい運動、厚い湯船に浸かるなど、全身の血流が良くなる行為を行うと出血が止まりにくくなり、血餅の形成も妨げられます。抜歯後には、強いうがいを避けるよう注意されると思いますが、これは血餅が剥がれ落ちてしまうからです。

 

このように、抜歯後の傷口にできる白いプニプニの正体は、血餅です。傷口を治すために不可欠な材料であり、無理に剥がすようなことは厳禁です。見た目や舌触りがどうしても気になってしまうかと思いますが、抜歯から1週間程度は我慢して様子を見ましょう。

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