2020年10月29日
歯周病が進行すると、歯肉炎から歯周炎へと移行します。歯周炎は細菌感染が歯茎だけでなく、歯根膜や歯槽骨にまで及ぶことで、さらに重い症状が見られるようになります。その中のひとつに「根分岐部病変(こんぶんきぶびょうへん)」というものがあります?
私たちの歯は、歯種によって歯根の本数が異なります。一般的に前歯は歯根が1本なのですが、奥歯になると複数存在します。とくに上の大臼歯に関しては、歯根が3本あることも珍しくなく、歯周病を重症化させやすいポイントとなっています。
実際に、歯根が3本生えている大臼歯の写真などを見るとわかりやすいですが、複根歯は清掃しにくく、不潔になる傾向にあります。もちろん、歯の根っこというのはもともと露出しているものではないので、健康な人にはあまり関係のないことではありますが、歯周炎を患っている人にとっては、注意しなければならない点といえます。
根っこの分かれ目である「根分岐部」で病態が悪化して、歯茎や歯槽骨の吸収が促進されていくのです。その結果生じるのが「根分岐部病変です。ただ、そうした根分岐部に汚れが溜まるような状態になると、自分自身でのケアがなかなか難しくなります。そこで行われるのが「トンネリング」や「ルートリセクション」といった歯周外科治療です。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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