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根管治療で失敗する原因とは?

2025年8月16日

 

虫歯治療で歯髄、いわゆる歯の神経、血管の収められている部分の治療、根管治療は治療の中でも難しいと言えます。保険診療で認められている材料や治療法による根管治療は、成功率が4割程度にとどまるとも言われており、患者様も不安に感じている方が多いようです。ではなぜ、根管治療は難しいのでしょう。

 

保険診療では根管治療では、歯科用CTによる精密診断やマイクロスコープによる視野の拡大、ニッケルチタンファイルなどを活用した精密な根管処置は通常行われません。これは保険制度の問題ですが、時間と費用をかけても保険請求はできないというのが、現状です。

 

つまり、二次元的な画像しか得られないレントゲン撮影で画像診断を行い、歯科医師の経験と勘に頼った方法で、根管内の汚れを取り除かなければならないのです。その結果、根管の数を見誤る、感染源を取り残す、根管に穴を開けるなどのトラブルを招いてしまいます。いずれも根管治療が失敗に終わる原因となりえます。

 

根管の拡大や清掃、消毒などが無事に終わったとしても、最後に行う根管充填および補綴治療に不備があれば、虫歯の再発が起こります。ちなみに、保険診療の範囲の根管治療では、根管内に隙間が生じやすいガッタパーチャを使用し、土台や被せ物もレジンや歯科用合金を使うことになります。

 

こうしたことで成功率がなかなか高くできない根管治療も、高度な精密根管治療の技術を持つ歯科医師による自費診療を選択することで成功率は大幅に高くできます。根管治療は、天然歯を残すための手段なので、成功率を少しでも高めるために、自費診療の精密根管治療を選ぶ方が増えています。根管治療の先進国であるアメリカでは、歯科用CT、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイル、ラバーダム防湿などは、当然のように使われており、根管治療が失敗するケースは日本の保険治療よりずっと高くなっています。

 

根管治療で「とりあえず費用が安い方法で」と考えるのは当然ですが、成功率を考えると自費の精密根管治療も選択肢と考えるべきでしょう。なお、精密根管治療も万能ではありません。治療を繰り返し、歯質があまり残っていなかったり、歯根が破折(ひび割れ)ていると抜歯が必要になることはあります。その場合は、インプラントが天然歯と変わらない租借力を取り戻す有力な手段となります。

 

(福田院長記)

 

 

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