2025年1月20日
歯列矯正では、歯が動きやすい人と動きにくい人がいます。これは年齢や体質、生活習慣など、さまざまな要因が絡んでくるため、一概に語るのは難しいのですが、これからマウスピース型矯正のインビザラインやワイヤー矯正を始めようと検討している方は、気になっている点かと思います。
まず、まず年齢は若い方が有利であることは間違いありません。最も効果的なのは、幼児期から学童期にかけて受ける小児矯正の1期治療で、これは歯をきれいに並べるための歯列矯正とは異なるため、今回は省いておきましょう。小児矯正でも中高生くらいから始める二期治療は、顎の骨が成長する力を少しだけ利用しつつ、歯を効率良く動かせます。
また、10~20代は新陳代謝が活発であることから、歯の移動に欠かせない「骨のリモデリング(顎骨が溶ける現象と再生する現象)」が起こりやすくなっています。ただ、骨の代謝は30~40代になってもあまり変わらない方もいらっしゃるので、あくまで若年層が有利という表現にとどめていきます。
舌で前歯を押す癖や頬杖をつく癖、うつ伏せ寝などの悪習慣も矯正力を相殺する形となるため、歯の移動を妨げやすいため、注意が必要です。その他、歯を動かすためのスペースが十分にある、歯並びの重症度が低い、歯科医師の指示をきちんと守れる人も歯列矯正で歯が動きやすいといえるでしょう。とりわけマウスピース型矯正のインビザラインで歯列矯正する場合は、装置の装着時間・交換頻度・ケア方法を歯科医師に指示通りに行えるかどうかで、治療の進み具合や結果が大きく変わります。
矯正中に歯の移動が最初の計画通りいかないのは様々な原因があります。しかし、マウスピース矯正の場合は正しく、決められた時間の装着をおこなわないこと以外に、治療計画の策定が正しくないといったこともあり得ます。矯正治療は期間も費用もかなりの負担です。良い矯正医の選択した上で、自分を律して装着時間、方法を守ることが大切です。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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