2024年8月13日
歯の根っこが折れる歯根破折(しこんはせつ)。歯の保存が難しくなるほど深刻な症状であるにも関わらず、誰にでも起こり得るものなので十分な注意が必要です。しかも歯根破折は、歯根が折れたことに気づかないことも多く、レントゲンを撮って初めて発見されるケースも珍しくありません。そこで気になるのが「歯根が折れたらどんな症状が出るのか」という点です。
最もわかりやすいケースでは、歯根が折れた瞬間に「パキッ」という乾いた音がします。具体的には、極端に硬い食べ物を噛んだ時や噛みしめた時に歯根が折れて音がします。食事中なら食べ物を砕いた音と勘違いしやすいですが、基本的にはあまり耳にしない音なので「歯が割れたかも」と感じる方が多いです。歯の頭の部分である歯冠も一緒に割れていたらすぐに自覚できることでしょう。ちなみに、歯根破折では強い痛みを伴わないことが多いため、患者さんは自覚しにくくなっています。
歯根破折では、その歯に装着している被せ物やコアが外れたことも多いです。とくにその2つが一緒に外れた場合は、歯根破折の可能性が高まります。もちろん、虫歯が再発したり、被せ物の適合が悪くなったりすることで脱落する場合もあるため、いずれにしても早急に歯科を受診しましょう。
違和感のある歯の根っこの歯茎が部分的に腫れていたり、その歯だけグラグラと動いたりする場合も、歯根が折れているかもしれません。その直前に歯の外傷を負っている場合は、歯根破折の可能性が高まります。
このように、歯根が折れた時には、ケースによって異なる症状が認められるため、少しでも違和感が生じたら、歯科を受診すると良いでしょう。当然ですが歯根が折れた状態で放置するのはNGです。歯根が折れた部分から感染が起こって、より深刻な病気を引き起こしかねないので、まずはかかりつけ歯科医に相談してみてください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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