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歯根端切除術とは?適応症は?

2024年4月24日

 

虫歯が神経にまで達したら、根管治療を行わなければなりません。歯髄を抜いて、根管をきれいに清掃する処置で、歯を残すためには避けられません。そんな根管治療を行っても歯の保存が難しくなるケースも多々あります。そんな時に「歯根端切除術(しこんたんたせつじょじゅつ)」に対応している歯科医院であれば、歯を残せる可能性が高まります。

 

歯根端切除術は、外科的歯内療法の一種です。通常の根管治療を行っても感染源を十分に取り除くことができず、いつまで経っても治癒しないケースに適応されます。歯の根の先に形成された膿の塊と汚染された根尖部を外科的に取り除くことで完治をはかる方法です。歯科医師には極めて高度な技術と正しい知識が求められることから、歯根端切除術を適切に行える人材は限定的といえます。

 

 

歯の根の先に形成された病巣を根尖部もろとも切除したら、通常とは逆の方向から薬剤を注入して根管充填を行います。歯根端切除術では、歯茎をメスで切開する処置を伴うことから、縫合と抜糸が必要となります。術後はある程度の腫れや痛みを伴う点にも注意が必要です。

 

また、歯根端切除術を行ったからといって、必ず歯を残せるというわけではありません。結果的に病巣が再発して、抜歯を余儀なくされるケースも珍しくはないのです。歯根端切除術を選択する場合は、その点も正しく理解しておくことが大切です。ちなみに、歯根端切除術には保険が適用されます。患者さんの歯の状態によっても費用は変動しますが、歯根端切除術の手術にかかる時間は60~90分程度です。

 

通常の根管治療が奏功せず、抜歯をする他ないという症例に適応されるものなので、可能であれば歯を残したいという人は歯根端切除術に対応している歯科医院を探しましょう。通常の根管治療よりも少し大掛かりな処置となりますが、歯の保存の可能性を追求できるため、受ける価値のある治療といえます。

 

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