2024年11月22日
マウスピース型矯正やワイヤー矯正を行った後に、歯がしみやすくなることがあります。冷たいものがキーンとしみる知覚過敏は、瞬間的な症状ではあるものの、鋭い痛みが生じるため、不安になる方も多いことでしょう。もしかしたら矯正中に虫歯を発症して、神経まで侵されてしまったのでは?と考えるかもしれません。
結論からいうと、矯正治療が終わった直後は、いくつかの理由から知覚過敏の症状が現れやすくなっています。最もわかりやすい原因は、歯根の露出です。矯正をする過程で歯茎が下がったり、歯が垂直的に上がる挺出(ていしゅつ)が怒ったりすると、エナメル質に覆われていない歯根面が露出して、外からの刺激を受けやすくなります。
矯正によって歯と歯の重なりがなくなると、矯正前は隠れていた歯面が露出して、知覚過敏を引き起こしやすくなることもあります。また、矯正直後は歯や歯根膜が敏感になっていることから、冷たいものだけでなく、物理的な刺激によっても痛みや違和感が生じやすくなっていることから、矯正後の知覚過敏は過剰に心配する必要はないといえます。
ただし、矯正期間中に発生した虫歯が原因で、知覚過敏となっている可能性も否定できないため、矯正後の歯がキーンとしみる症状がなかなか治まらない、もしくは安静時にもズキズキと痛むことがある場合は、一度、歯科医院で診てもらった方が良いといえます。特にマルチブラケットを使ったワイヤー矯正では、装置が固定されていた部分やその周りに虫歯が生じやすくなっているため、矯正後はできるだけ早く歯科検診を受けるのが望ましいです。
矯正後の知覚過敏は色々な原因が考えられるので、矯正歯科だけではなく、幅広い診療科に対応している歯科医院なら、矯正期間中の虫歯・歯周病を予防しやすいことに加え、矯正後もスムーズに歯科検診などを受けることができます。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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